インタビュー
2019年10月10日

26時のマスカレイド森みはる「小学生の頃は水泳選手を目指してました」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#25 (1/2)

 スポーツにガチで打ち込んだ経験を持つアイドルに、その思い出や競技の魅力について語ってもらうインタビュー連載「アイドルと、スポーツと、青春と。」。

 今回話を聞くのは、WEGOと文化服装学院が衣装をプロデュースするアイドルグループ、26時のマスカレイドの森みはるさんです。幼稚園の頃からスイミングスクールに通いはじめ、ジュニアオリンピック出場を目標に小学校6年生まで厳しい練習を続けていたという彼女。そうした経験を通じて何を得たのでしょうか。

 前編では、水泳をはじめたきっかけや、影響を受けた選手について聞きました。

お姉ちゃんがやることは私もやるもんだと思っていた

――スイミングスクールに通いはじめたきっかけを教えてください。

2歳上のお姉ちゃんがスイミングスクールに通っていたんですよ。それでお姉ちゃんがやってることは自分もやるもんだと思って。でも、最初のうちは水に顔をつけるのも嫌で本気じゃなかったです。練習中もお母さんが見ていないとダメで、たまに練習中に買い物に行っちゃったときなんかは泣きわめいて水にも入らない感じでした(笑)。

――そうすると、泳げるようになったのはいつ頃なんですか?

小学校に上がってからですね。お姉ちゃんが「選手コース」という地区や全国の大会を目指すコースにいたんですけど、そこのコーチから「お姉ちゃんと一緒に選手を目指さない?」と誘われて。それで週の半分ほどを練習に費やすようになったのが大きかったと思います。

――いちばん頑張っていた時期っていつですか?

小学4年生のときに入った水泳スクールに世界水泳の強化指定選手がいたんですよ。そこに小学6年生までいたのですが、その間の2年はいちばん頑張ったと思える時期ですね。

――有力選手もいるスクールということで、練習も厳しかったのでしょうか?

そうですね。学校が終わったら家で宿題を終わらせて、17時くらいに早めの夕食を食べてから車で送ってもらってたんですけど、泳ぐ前にストレッチと筋トレを1時間。そこから1時間半ほど泳いで、30分ストレッチして終わり。帰りの車でおにぎりを食べながら帰る毎日を送っていました。

――かなりハードですね……。筋トレはどんなメニューをこなしていたんですか?

腹筋や背筋など、よくあるものです。プールサイドにビート板を敷いてやるんですけど、まだ小さい子たちが「顔に水をつけるよ、ぶくぶく〜」ってやってる横でするんですよ。各自でやるからサボってもバレないんですけど、そういう人は1人もいなかったですね。私も、お母さんが時間どおりに送り届けてくれるから、サボれなかったです(笑)。

――泳ぎの練習はどんなことをしていたんですか?

まずウォーミングアップとして「サークル」という練習をしていました。50mを何秒以内に泳ぐのを10本とか、時間と本数を決めて、プールの中をずっとぐるぐる泳ぐんです。水泳経験がある人は、だいたいやったことがあるんじゃないかな。最初は流して泳いでも間に合うんですけど、体力が落ちてくると次第に辛くなっていくんですよ。みんなに遅れて置いていかれるようになると、コーチから「上がれ! やる気がないなら帰れ!」って怒られるんですけど、帰ったらダメじゃないですか。もう一回やらせて下さいって言いに行くとき、プールから上がっているうちは体力を少し回復できるから、ちょっとだけ休んでから言いに行ってたのを覚えています(笑)。

――当時はどんな目標を持って練習していたのでしょうか。

ジュニアオリンピックに出たい。その思いだけでずっと練習を続けていました。基本的に年齢順でクラスが分かれているんですけど、実力がある子は年上が多いクラスに入るんです。私も、5年生のときに上のクラスに入れたんですけど、そこからが本当に厳しかったです。

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