2018年7月5日

自力でバク転ができた!成功のポイントとは?│グラチアの「やっぱりスポーツが好き。」#2(後編) (3/4)

短時間で見事に成長した3

 その後は、再び順番にひたすら練習。途中、録画映像を観ながら「ここ分かる? 上に跳んじゃってるでしょ。まだしゃがみ方が足りない」「しゃがんだ時に上半身が前に出てバランスとっちゃってる」など細かいアドバイスを受け、修正しながら体に動きを覚えさせます。

 30分ほど練習を続け、まだしゃがんだ時の深さが足りないものの慣れてきた大貫さんは「このままバク転できるかも!」と相変わらずテンションMAX。インタビューでは運動神経が低く、自分のことを「ポンコツ」と言っていたはずが、意外にも順調にマスターしていきます。

 一方、経験者の片岡さんはクセが抜けず苦戦……。「あ~、今のまた反っちゃった」「まだアゴが上がっちゃう」と、自分の身体の動きがわかる分、悔しそう。「体育会系だから、めっちゃ負けず嫌いなんですよ」と話していましたが、最終的にはなんとかバク転に成功。先生の補助なしで、見事なバク転を見せてくれました。

 そして佐山さんは、「先生が引っ張って倒しているのはわかった」「跳ぶタイミングがちょっと早かった」と、慣れてきて冷静に。ただ「跳ぶまで一瞬で、全部意識したらできない」と弱音も……。

「バク転はひとつひとつの動きはシンプルなんですけど、全部連動しているんですよ。それを跳ぶまでの数秒で正しい形、正しいタイミングで行なうには、反復練習が大事。感覚を掴めるようになるまで練習するしかないんです」(仙田さん)

 バク転練習を始めておよそ1時間30分。この日のレッスンは終了。片岡さんはひとりでのバク転までたどり着きましたが、ほかのふたりは残念ながら補助ありのまま。それでもまったくの初心者であり、3人いたため普段のレッスンより時間も短かったことを考えれば、上出来なはず。

 仙田さんも「片岡さんはできることはできるので、あとはクセを直すだけ。大貫さんと佐山さんは、ちょっとまだジャンプ力、足の筋力が足りないので、あと3、4回は(レッスンが)必要かな。でも形はもう少しで身につく段階です」とその成長を認めてくれました。

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