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制限時間は24時間!ウルトラマラソン「奥多摩周遊エコ・ジャーニー」を走ってきた(前編) (1/3)

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 走力に不安のあるランナーなら、大会選びで“制限時間”を気にされるかもしれません。初めてのウルトラマラソンで完走を目標とする場合、制限時間からペース設定を考え、「自分でもクリアできるか」と検討することでしょう。今回ご紹介するのは、制限時間24時間という99kmマラソン「奥多摩周遊エコ・ジャーニー」。制限時間から平均ペースを換算すると、約14分半/kmです。これは一般的なウルトラマラソンと比べても、かなり余裕を感じることでしょう。実は私も、同大会がウルトラマラソンのデビュー戦でした。

 ただし同大会で完走を果たすなら、制限時間とともにコースについても知っておく必要があります。「14分半/kmなら歩いても完走できる」なんて考えていると、痛い目を見るかもしれません。そこで今回、実際に同大会を走ってきました。どんなコースが待ち受けているか、詳しくご紹介しましょう。そのうえで戦略を練れば、きっと99kmという距離を満喫して完走が目指せるはずです。

スタート! と同時に上り坂

 スタートは朝5時、JR武蔵五日市駅前から走り始めます。受付後には、ブリーフィングで地図を見ながらコース説明。少しずつ気持ちが高まり、スタッフからの「スタート!」という声とともに走り始めました。前日に大雨が降りましたが、朝起きると小雨。レインウェアなど不要で、むしろ涼しく走りやすさを感じます。

 まずは青梅市へ向けてひたすら登ります。道幅が狭いこともあり、コースにはランナーの行列が。あまりに長い坂道に、序盤から歩きつつ進む方の姿も見られました。

 道路規制などは行われておらず、ランナーは歩道を走ります。もちろん信号など交通ルールは遵守。タイムを競うような大会と異なり、信号待ちでは仲間と談話する楽しげな様子が見られました。登り続きのコースでは、信号待ちがいい休憩になったという方もいたのではないでしょうか。

 10km弱で青梅市街に到着します。“映画看板の街”と言われる青梅市ですが、コース上でもいたるところに昔懐かしい映画看板が。なんとも居心地のよい、昭和のレトロな雰囲気を感じます。

 青梅市街はフラットで一安心。「やっと長い上り坂を走りきったな……」と、安堵された方もいることでしょう。しかし実は、ここからが大会本番ともいえるコースの始まり。下調べなく参加すると、おそらく度肝を抜かれることでしょう。その名も「青梅丘陵ハイキングコース」。青梅駅の裏手側へと回り、さらに急坂(この坂道もキツイ……)を登った場所に入口があります。

最大標高は494m!「青梅丘陵ハイキングコース」で楽しい山登り

 「マラソンはロードを走るもの」と考えている方は、ここで考えを改めましょう。いわゆるトレイルレース以外でも、ダートや山などの未舗装路を走る大会が、実はたくさんあります。何を隠そう本大会も、10km以降は約半分の地点まで未舗装路を走るのです。その第1関門とも呼ぶべきが「青梅丘陵ハイキングコース」。直前の給水所で水分補給を行い、気合十分に進んでいきます。いきなりガラリと変わる雰囲気に、ちょっとワクワクしてしまう方も多いのではないでしょうか。

 ハイキングコースとはいいつつ、もはや普通にトレランコース。「これでもか」というほどアップダウンが続きます。しかし緑に囲まれて清々しく、とても贅沢な時間。森林浴を楽しみながら、癒やしのランニングタイムとなりました。

 中には、とても走ることのできないような急勾配も。全身を使って、みなさん懸命に進みます。小石や岩が足元に転がっている場所も多く、下肢にジワジワ疲労が……。しかし大会はまだまだ序盤。もしかしたら山道でがんばりすぎてしまい、後半になってつらい思いをしたというランナーがいたかもしれません。

 前日の雨で土のぬかるみを心配しましたが、そこまで大きな影響はありませんでした。しかし木の根は濡れて滑りやすく、いつも以上の慎重さが必要です。滑る根はできるだけ踏まないよう、しっかり足元を確認しながら。山道は、なにより安全第一が大切です。

 コースの途中にあるのが、最高標高(494m)となる雷電山の山頂。新しそうな表示が立っていました。素通りしてコースを進むこともできますが、せっかくなので記念に。トレランシューズが必要というほどではないものの、なかなか走りごたえのある山です。ここまで来れば、あとは少しずつ下っていきます。

 木で階段が組まれた場所が各所にあり、下り坂はこちらを使いました。このハイキングコースは地元民もよく利用されるようですが、安全を考えての整備でしょうか。しかし階段とはいえ、かなりの急坂です。

 ハイキングコースに入ってから、約8kmで榎峠から下山! 車の音が聞こえてきたときには、「やっと山を出られる」とほっと一息。しかし本大会は、まだまだランナーを楽しませるコースがたくさん待ち受けています。

多摩川沿いの涼しげな渓谷

 榎峠を出てほどなくすると、今度は「御岳渓谷遊歩道」から河原へと入っていきます。多摩川に沿いは涼しげで清々しい一方、木の橋や岩場など変化に富んだコースです。入口が分かりにくいのですが、スタッフが立って案内してくれました。

 「御岳渓谷遊歩道」は、散歩などでも通りやすいよう橋などが設けられています。雨に濡れているので、スリップしないよう慎重に。川の流れる音が心地よく、山とはまた違った雰囲気に包まれています。すぐ横には多摩川が流れ、なんとも涼しげです。「本当に東京にいるのか?」と疑ってしまうような環境。川の流れを見ていると、思わず飛び込んでしまいたくなります。ちょっと川の水で顔を洗わせてもらいましたが、冷たくて最高でした。

 吊り橋もコースの一部。走ると揺れるので、ゆっくり眺めを楽しみながら歩いていきます。もちろん整備されていますが、高所恐怖症の方は要注意。吊り橋を渡るなんて、なかなかできない体験です。

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