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完走率50%以下のウルトラマラソン!「第2回みやぎ湯めぐりウルトラ遠足」大会レポ (1/2)

 昨年、宮城県で初めて開催されたウルトラマラソン「みやぎ湯めぐりウルトラ遠足」。温泉地を巡る自然に溢れたコース、そして豪華な前夜祭が魅力的な大会で、以前MELOSでも取材しました。

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 そんな同大会が、第2回にしてさらに進化。100kmだった距離を95km・105km・115kmという3コースに分け、200名以上のランナーが参加しました。実際に115kmの部に出場してきましたので、その模様を写真とともにご紹介しましょう。

滝は見られない……けれど、秋保大滝植物園前まで10km往復

 スタート地点は第1回と同じく、作並(さくなみ)温泉。大会当日はあいにくの雨模様で、ランナーは雨合羽を着るなど雨対策を行ってから走ります。ちなみに大会中、日中に少しだけ晴れ間が出たものの、ほとんど雨に打たれながらのレースとなりました。気温は高くありませんが、湿度が高いので汗だく。序盤からこまめな給水が求められます。

 本大会のゴールは秋保温泉なのですが……、途中でこんな看板が。

 9km。最短距離で向かえば、ゴールまでこんなに近いんですね。それを115km遠回りで向かうと思うと、ちょっと切なくなります。看板表示に惑わされないよう、ちゃんと矢印でコース表示されていました。

 スタートから約12kmで到着する「太田豆腐店」では、絶品の“吟醸豆腐”が食べられます。タンパク質の補給にもなりますし、秋保名物ということでほとんどのランナーが足を止めて味わっていました。

 多くのランナーは、ここから青根温泉へと向かいます。しかし今回から登場した115kmの部だけは、ここでコースが分かれていました。

 伸びた15kmのうち10kmは、「太田豆腐店」から「秋保大滝植物園前」までの往復。95km・105kmのランナーと道が分かれるため、ちょっと寂しくなります。しかし皆さん、その先に何があるのか、115kmだからこそ出会える何かに期待を膨らませていたのではないでしょうか。

 確かに、往復する間には特別な景色がいくつもありました。こうした景色を目にするだけでも、長く走った甲斐があるというもの。

 名取川に沿いながら、折り返し地点である「秋保大滝植物園前」を目指します。5km走ると「秋保大滝」の看板が!

 国指定の名勝、いったいどんな姿なのでしょうか。しかし残念、滝を見ることはできません。なんとコースはこの入り口付近にある駐車場を折り返し、滝を目にすることなく「太田豆腐店」に戻るのでした……。

 もちろん見に行くのは自由。中には滝まで足を運んだ強者もいたようです。とはいえ115kmという距離、先を考えると断念せざるを得ないのが正直なところでしょう。秋保大滝は、改めて観光で見に来ることにします。

勝負の神に背中を押され、第1関門へ

 約24km地点で訪れる秋保神社は、マラソン大会にふさわしい“勝負の神”が祭られているとのこと。前回は目の前を通り過ぎるだけでしたが、今回は鳥居をくぐって入りました。お参りして先へ進むランナーもいたようですが、「勝負の神」と書かれた旗の間を通ると、なんとなく気合いが入ってきます。

 半分弱となる55.5kmで到着するのが青根温泉。急坂を上っていると、途中で看板が見えてきました。その先にある第1関門「青根温泉 じゃっぽの湯」にはエイドも設けられ、ランナーの中にはちゃっかり温泉に入っている方も。これこそ、“湯めぐり”の楽しみ方なのでしょう。

 実はこちらの関門、簡単な道のりではありませんでした。115kmの部では第1関門を通過するのに、ここまで平均7分34秒/kmのペースで走る必要があるのです。途中で休憩をはさんだり、上り坂でペースダウンしたりすることを考えれば、さらに速いペースを意識しなければいけません。しかしこのペース、100kmなら12時間半強で走り切る速さとなります。100kmは制限時間14時間という大会が多く、このことからもハイペースであることが分かるでしょう。つまり115kmという長丁場を走り切るだけでなく、ある程度のスピードも求められるということ。関門を通過しても、その後を走るだけの力が残らなかったという方は多かったようです。

絶景に囲まれた峩々温泉、そして遠刈田温泉へ

 95kmの部は青根温泉を最高到達点とし、あとは遠刈田温泉まで下ります。しかし105kmと115kmの部は、ここからさらに上って峩々温泉を経由します。約63.5kmまで登り続けますが、そこには大自然が広がっていました。

 溢れんばかりの緑に囲まれ、ふと見降ろせば滝が流れるという絶景。この景色を見られただけで、疲れなんて吹き飛んでしまうかのようです。

 嫌になるほど登って疲労困憊のはずが、「これはすごい!」と笑顔になり、つい足を止めて写真撮影するランナーたち。自然の雄大さ、すばらしさに圧倒されます。本大会の中でも、私の中では峩々温泉がナンバーワンの絶景ポイントでした。

 峩々温泉を過ぎると、すぐに下り坂。しかも「これでもか」というほど、上り・平地なしで何kmも下り続けます。ランナーに話を聞くと、むしろ上りより下りで消耗し、走れなくなってしまったという方も多いようでした。

 下りきると約72km、第2関門の「遠刈田温泉 神の湯」に到着です。こちらでは事前に預けた荷物を受け取れるほか、なんと入浴券がもらえます。そのため、風呂に入ってリフレッシュするランナーがたくさん。しかし実のところ、そのままリタイアとなるランナーも多いポイントだったようです。

次ページ:釜房ダムを通ってゴールの秋保ワイナリーに到着

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