インタビュー
2019年5月21日

ラストアイドル・安田愛里「バスケで経験した悔し泣きからチームプレイを学びました」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#21 (3/3)

——その練習に加えて家でも自主練をしていた、と。

はい。家でも毎日ボールを触って、ドリブルやシュートの練習をしていました。フリースローが苦手だったので、時期によっては20本入るまでは練習を続けるとか。いつも目標をつくって頑張ってましたね。

——練習の成果は出たんですか?

はい。試合では誰よりも点を取りたいと思っていたので、いつも得点王になってました。勝つだけじゃなくて、自分がいちばんになりたい、みたいな。今じゃ考えられないくらい、なんであんなに性格が悪かったんだろうって思います(笑)。

——結局、キャプテンになることはできたんですか?

6年生のときにキャプテンになったんですけど、当時は一匹狼みたいな感じだったので、周りとあんまり仲良くできてなかったんですよ。練習が始まる前と終わった後、休み時間も、みんなとわいわいするじゃないですか。私はそこに入らずに、誰よりも早く来て雑巾がけをしたり、みんなが帰った後にモップがけをして。キャプテンになるためだけにいろいろ頑張ってたから、いざなったときには、周りから「なんでキャプテンにしたの?」って批判がすごかったんですよ。監督とコーチは「みんなが嫌がることをできるのはいい」って認めてくださってたんですけど……。

——そこから、挽回はできたんですか?

それがキャプテンになってすぐの練習試合で足首を骨折しちゃって……。

——メンバーから文句を言われ、骨折まで……。

大事な試合に出れないのが悔しくて、すごい泣いたのを覚えてます。でも、それが逆に良かったんですよ。骨折したことで裏方に回ることになって、マネージャーをやることになったんですけど、そのときに初めて周りを見ることができたんです。個人戦じゃないからこそ、周りを見ないとチームとして良いプレイができないんだと気づきました。そこから、他のメンバーの得意なプレイや弱点をメモするようになって。

——そこから、チームプレイに目覚めたわけですね。

この子は走るのが得意だから前を走ってもらって、とか。自分が点を取らなくても、チームが点を取れればいいんだっていう考えに変わっていきました。

——骨折したときに辞めようと思わなかったんですか?

思わなかったです。いつかは治るし、いざ治ったときにその時間をどう埋めるか、無駄にしないかを考えていたので。振り返ってみると、当時はポジティブだったんだなと思います。

——怪我から復帰した後はどうなったんですか?

最後の大会には出ることになって、地区大会のベスト8まで進んだのかな。チームは弱かったんですけど、それまででいちばん良い成績でした。

後編:ラストアイドル・安田愛里「バスケのときのように、アイドルでも自分の良さをもっと出していきたい!」(後編)

[プロフィール]
安田愛里(やすだ・あいり)/ラストアイドル(LaLuce)
1999年6月24日生まれ、神奈川県出身。2017年、オーディションバトル番組『ラストアイドル』(テレビ朝日系)へ挑戦し、見事7人のメンバーに勝ち残った。特技はバスケットボールのほか、三味線も得意で師範の資格を持つ。川崎ブレイブサンダースの試合を見たことがきっかけで、バスケ観戦にハマる予感も。
【公式Twitter】https://twitter.com/airi_laluce

<Text:森祐介/Edit:村上広大/Photo:今井裕治>

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