フィットネス
2019年6月30日

体幹トレーニングにも有効。新宿・歌舞伎町でリアルな忍者体験 (5/5)

マニア向け、実戦を想定した古武術の技

 子どもでも気軽に取り組めるかくれんぼやチャンバラごっこの一方で、戦場で使われる古武術の基礎もレクチャーしています。

 近代格闘技ではほぼ確実に禁じ手とされている目潰しも、古武術では禁じ手でもなんでもありません。チョキのように指をまっすぐ伸ばしてしまうと突き指をするので、このような形になります。

 手のひらの下部で相手を打つ「掌底」。グーにしたパンチと比べて威力がなさそうに見えますが、硬いモノを殴ると拳を痛める危険のあるパンチに比べて安全な上、攻撃と同時に相手の目を狙えるなどのメリットがあります。

 体重を乗せた中段突き。中国拳法で言うところの「崩拳」ですね。戦国時代は足場の悪い斜面やぬかるんだ地での戦闘が日常だったので、自分の体重を拳に乗せて甲冑を着込んだ相手を転ばせる戦法が有効だったようです。

「ボクシングなどのフットワークは、平らなリングの上だから有効なテクニックです。指一本でもケガしたら刀を持てなくなりますからね。落とし穴に敵を落として上から石で攻撃したり、勝つためにはあらゆる手段が用いられていたのが戦国時代です」(RIKIYAさん)

 実戦で使われていた古物術には、現代人の我々からすると実にえげつない一面があったと言えるでしょう。

「うちには海外の軍人が来たこともありますよ。話を聞くと、昔の日本の武器を知りたいということだったので、手裏剣などの使い方を教えたことがあります」(RIKIYAさん)

 歴史好きから軍人まで、国内外を問わず多くの人がやってくる新宿スポーツジム。運動不足の解消ついでに、戦国のリアルな歴史を学べる貴重な場です。

[施設情報]
新宿スポーツジム
東京都新宿区歌舞伎町2-2-10
地下鉄大江戸線・副都心線東新宿駅 A1 出口より徒歩2分
080-1987-1739 (17:00~5:00)
営業時間:19:00~6:00(土曜日は23:30まで)
忍者トレーニング17:00~18:00(予約制)
料金:1人3000円(2名以上のお申し込みでお願いします)https://peraichi.com/landing_pages/view/shinjukukickboxinggym

<Text:舩山貴之(H14)/Photo:辰根東醐>

1 2 3 4 5