2022年7月27日

夏バテ予防に!「お肉と夏野菜たっぷりのチキンカレー」の作り方|栄養士が教えるガッツリ飯レシピ

 毎日クタクタになりながらも目標に向かって頑張る人には、ボリューム満点で栄養たっぷりのおいしい食事を作って応援したいですよね。今回は、鶏肉と夏野菜をたっぷり使ったチキンカレーを紹介します。

夏バテ時に摂りたい栄養がたっぷり

 日本人なら誰でも大好きなカレーは、いつ食べても美味しい鉄板メニューですが、夏、暑い日に汗をかきながら食べるカレーはまた格別。ですが、汗をかくと体内のミネラルやビタミンは流れ出てしまう心配も……。

 今回のメニューは、旬の夏野菜をどっさりのせることで、ミネラルやビタミンをしっかりカバー。また、汗は体内の熱を排出してくれたり、水分で皮膚表面の温度を下げる効果があるので、暑い日にスポーツをして体が火照り気味の人にもぴったり。また、スパイスは胃の粘膜を刺激し、消化液をたくさん分泌させる働きがあります。腸の活動を活発にしてくれるので、効率よく栄養を吸収してくれます。

 夏バテで食欲が落ちているときでも、しっかり栄養が取れるのもうれしいポイント。まさに暑い夏にこそ食べたいメニューです。

夏野菜たっぷり!バターチキンカレー

材料(2人分)

  • ショウガ…2片(20g)
  • ニンニク…2片
  • 玉ネギ…1個、
  • 鶏モモ肉…1枚(300g)
  • 塩…小さじ1/2
  • こしょう…少々
  • 油…大さじ1
  • 小麦粉…大さじ2
    A【カレー粉…大さじ1、ターメリック・クミンパウダー…各小さじ1】
    B【水…2カップ、カットトマト缶…200g、塩…小さじ1、砂糖…大さじ1】
  • ココナッツミルク…200g
  • バター…30g、
  • パプリカ(赤)…1/4個
  • ゴーヤ…1/3本
  • ナス…1本
  • ごはん…適量

作り方

1.ショウガ、ニンニク、玉ネギはみじん切りにする。鶏モモ肉はひと口大に切り、塩・こしょうをふる

2.鍋に油を入れ、ショウガ、ニンニクを炒めて香りがしてきたら玉ネギを加えて炒める。片側によせて、鶏モモ肉を皮目から焼き、色が付いたらひっくり返す。

3.小麦粉を加えてざっと炒め、粉っぽさがなくなったら、(A)を加えて香りがするまでざっと炒める。

4.(B)を加えてひと煮立ちさせ、アクを除いて約20分煮込む。ココナッツミルクを加えて再び10分煮込む。

5.煮込んでる間に野菜を食べやすい大きさに切り、油(分量外)を敷いたフライパンで焼く。器にご飯と野菜を盛り付け、カレーを入れる。

 カレーにココナッツミルクとこしょうを振ると、より素敵な仕上がりになります。

料理のポイント

ゴーヤにはココナッツミルクを混ぜたルウで合わせる

 大ぶりに切られたお肉は食べ応え抜群。ゴーヤは汗とともに失われがちなカリウムを多く含んでいる、夏バテ予防に効果的な食材。ちょっと大人な味わいですが、ココナッツミルクをたっぷり使ったまろやかな味わいのルウと絡ませれば、子どもでもペロリと食べられるはずです。

バナナスムージーを付け合わせにするのもおすすめ

 付け合わせにバナナ、ヨーグルト、リンゴ、レモン汁をミキサーで撹拌した「バナナスムージー」を添えるのもGood。バナナは摂取してすぐに体のエネルギーになってくれるので、元気をチャージ。

 ヨーグルトとりんごで腸が活性化され、レモン汁とリンゴでミネラルやビタミンが補給できます。クエン酸やリンゴ酸は、疲れて火照った体をスーッと癒してくれますよ。

 「たっぷり汗をかいて体をスッキリさせたい」なんて日や、うだるような暑い日の夜に、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

<プロフィール>
田村つぼみ 料理家/栄養士
1985年生まれ。栃木県出身。短大を卒業後、料理教室にて講師を務める。その後、料理研究家・浜内千波師匠のもとでアシスタントとして修業。現在、料理家として、書籍や女性誌を中心に活動中。また、カフェなど飲食業態のメニュー開発、店舗立ち上げプロデュース、料理教室ほかを精力的に行っている
【HP】http://www.tsubomi-t-cooking.com/

<Text:アート・サプライ/Photo:玉井幹郎>