インタビュー
2020年2月5日
ONE CHANCE熊代珠琳「いつかブラジルで本場のカポエイラを習いたい」（前編）│アイドルと、スポーツと、青春と。#26 (2/2)
——どんなアクロバット技があるんですか？
側転は「アウー」、ハンドスプリングは「アマゾーナス」と呼ぶんですけど、私がいちばん好きなのはしゃがんだ姿勢からバク転をする「マカコ」です。はじめてできるようになった瞬間は本当にうれしかったですね。ちょうど同じ頃に同年代の女の子が習っていて、私より先にマカコができるようになっていたのが悔しかったのでなおさら。
今の目標は昇段していくこと
——最近になってカポエイラを再開したそうですね。
そうなんです。YouTubeの企画で、昔習っていた先生のグループ「Lagoa do Abaeté（ラゴアドアバエテ）」の練習に参加したことがきっかけなんですけど、それ以来、月に2回くらい通うようにしています。
——カポエイラをやっていて、特に楽しいと感じるのはどんなときですか？
やっぱりジョーゴをやっているときですね。相手がどんな動きで、どんな技が来るかわからないので、予想しながら合わせていくのが楽しいんです。ダンスってひとりで鏡に向かって練習することが多いんですけど、カポエイラは相手と一緒につくり上げていく楽しさがある気がします。
——ジョーゴでいちばんテンションが上がるのはどんな瞬間ですか？
相手の技をうまく避けると同時にアクロバット技を決めたときなんかは、よっしゃ！って感じです。そこからいろんな技につなげられるようになると、どんどん楽しくなっていきます。
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——現在は何か目標はあるんですか？
年に1〜2回「バチザード」という昇段式があって、ジンガの出来によって帯の色が変わっていくんです。緑からスタートして黄色、青、赤、白、白緑、白黄色と変わるので、より上のレベルを目指して練習します。私は緑色の帯なんですけど、先生から「黄色は取れるんじゃない？」と言われてるので、早くもらって次の青を目指したいです。
——バチザードではどんなポイントが評価されるんですか？
技の種類や完成度ですね。あと動きのしなやかさや柔軟性も重要視されます。昔やってたときは仕事と日程がかぶることが多くて1回しかバチザードに出れなかったので、これからはもっと出場したいですね。
——そのために覚えた技はありますか？
今練習しているのは「パラフーゾ」という飛び回し蹴りです。最終的には白の帯を目指したいんですけど、そこまで到達するためにはどこかの段階でブラジルに行く必要もありそうです。習っている先生もブラジルで修行したことがあるみたいです。
——やはり本場は違うんですか？
そうですね。昔習っていたときにブラジルから先生が来てくださったこともあるんですけど、動きの速さやキレが人並外れていて、蹴り技ひとつとっても迫力が全然違うんです。はじめて見た人は、本当に同じ人間かと疑うんじゃないかな。
後編：ONE CHANCE熊代珠琳「カポエイラを活かしてアクションにも挑戦したい！」（後編）
［プロフィール］
熊代珠琳（くましろ・じゅりん）／ONE CHANCE
1997年12月31日、大阪府生まれ。幼稚園時代から歌とダンスのレッスンを開始。2012年、アイドルグループ・GEMに加入。メジャーで7枚のシングルと1枚のアルバムをリリース後、2018年に解散。2019年からダンス&ボーカルグループ・ONE CHANCEのリーダーとして活動している。
【公式Twitter】@jurin_kumashiro
【公式Instagram】@jurin_kumashiro
＜Text：森祐介／Edit：村上広大／Photo：髙橋慶佑＞
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