最強の時間割 野口健 中田花奈
2023年5月19日

元乃木坂46中田花奈「自分には絶対登山はできない(苦笑)」 登山家・野口健の生き方とは?

民放公式テレビ配信サービス「TVer (ティーバー)」の完全オリジナル番組「TVerで学ぶ!最強の時間割」。様々な業界のトップランナーを先生として招き、今後様々な出来事に向き合っていく学生、社会人に、「知っておいてよかった」と思える“考え方のヒント”をお届けしています。

2023年5月19日(金)配信のLesson23は、7大陸最高峰登頂を世界最年少記録(当時)し、世界初のエベレストや富士山の清掃登山に精力的に取り組む、登山家の野口健が登場。「2022年ノンフィクション本大賞」にノミネートされ話題となった小林元喜著『さよなら、野口健』で、登山家としては3.5流とも評される野口健が一流の生きる力について語る。また、元乃木坂46の中田花奈も前回に引き続き出演します。

Lesson23の見どころ

番組では、野口健の壮絶な体験談や人生訓が紹介されます。彼は「精神状態を維持することが大変」「諦めた人から亡くなる」と述べており、死の恐怖や失敗に向き合うことの重要性を語ります。また、成功と失敗についても触れ、「失敗を楽しむ」ことや人生全体でのバランスを考えることの大切さを伝えます。

野口の壮絶な体験に対して、中田花奈(元乃木坂46)は「何回も死に直面している人って、ひとつ上にいる感じがする」と述べ、その言葉の重みを感じているそうです。

野口健について

野口健は16歳で高校を停学にし、登山と出会います。同年にはヨーロッパの「モンブラン」に登頂し、17歳でアフリカの「キリマンジャロ」にも登頂しました。その後、各大陸の最高峰を制覇し、23歳で最後に残った世界最高峰「エベレスト」に挑戦しますが、初めの2度は失敗しています。しかし、25歳の3度目の挑戦でエベレスト登頂に成功し、世界最年少記録を樹立します。現在は環境活動家としても活動しており、エベレストや富士山の清掃登山などを行っています。

収録後の中田花奈(元乃木坂46)のコメント

――まずは収録の感想をお願いします。

野口先生はすごくポップにお話しされていたのですが、登山は“死”と向き合いながらするものだ、という内容が印象的でした。ご自身も死に直面したことがあり、仲間が亡くなるような経験をしながらも挑戦することが、すごいと思いました。

――登山のイメージは変わりましたか?

とても変わりました。“高山病”という言葉は聞いたことがありましたが、 “生死”に関わるものだとは思っていなくて…。エベレストを登るときに、食料や道具を運ぶためにある一定の道を何回も登ったり降ったりして徐々に体を慣らしてから登り始めないといけないっていうことも初めて知りました。どれほど登山が大変なものなのか、改めて聞いて驚きました。

――収録中も、積極的に野口先生に質問されていました。

野口先生とお話しできる機会なんて滅多にないので、経験や知識を得たいと思っていましたが聞けば聞くほど、自分には絶対(登山は)無理だなと(苦笑)。まったく知らない世界を知れたことが新鮮でした。

――授業では、野口先生の“人生の分岐点”というお話もありましたが、中田さんはご自身の半生を振り返ってみて、いかがですか?

私は、乃木坂46からの卒業が自分の分岐点だと思っています。野口先生も“タイミングと分岐点の選択”というお話をされていて、「あのときの自分はどうだったかな」「その選択が正しかったのかな」「決断したときに、先の未来がちゃんと見えていたかな」など、当時の自分と照らし合わせながら授業を聞いていました。

野口先生が「ずっとキツい挑戦をし続けていると、それをやめたら何もなくなっちゃうんじゃないかと思った」といったお話をされていたのですが、実は私も乃木坂46の卒業を決断する前に、何もなくなってしまうのではないかと怖くなっていた部分もありました。でも、野口先生は「将来の自分を想像できるかどうか」とおっしゃっていて、私も「麻雀店を作ろう」と自分の未来を決めてから行動したので、あの選択は間違っていなかったのかなと。これからも、何かを選択するときには突発的に行動せずに、将来の自分が見えるかどうかをしっかり考えていけたらいいなと思いました。

――ちなみに、ふだんからちょっとした選択をするときにも、直感より頭で考えるタイプ?

結構考えるタイプではあるのですが、優柔不断すぎて、決めるのにすごく時間がかかってしまいます。例えば衣装を選ぶとき、用意されているものが全部かわいくて自分では決められず、マネージャーさんに「どっちがいいかな?」と聞いて決めてもらっていたりします(笑)。私の衣装のことなんて野口先生の挑戦と比べると、小さすぎて全然レベルが違いますが…。

――この番組をどんな人に見てほしいですか?

野口先生は高校を停学になったときに登山家になる決断をしたと聞いて、若くても「挑戦しよう」という選択ができるのだと思いました。どんな人でも、「自分には無理だろう」と諦めたり、「自分が何かに挑戦するなんて」と思ってしまうところがあると思いますが、きっとどこかでタイミングや巡り合わせがあって、ふっと自分の中に“湧いたもの”を掴みにいくことが大事なのかなと。やってみようかな、という気持ちを大切にしてほしいと思います。なので何かに挑戦できずにいる方、楽しい日常を送りたいなと思っている方に見ていただきたいです。

▼こちらもおすすめ
特集:アイドルと、スポーツと、青春と