「仕事に集中したいから」。オフィスワーカーの9割は“デスクワーク中の体調管理”を控えがち
仕事に熱中することはすばらしいことですが、しっかりと体調にも気を配れていますか? スポーツや健康増進の機運が高まる昨今。はたして、オフィスワーカーは勤務中に健康や体調管理に対する意識を持つことができているのか、コクヨが調査しています。
オフィスワーカーは体調管理を無視しがち?
今回参照するのは、同社が1,000名のオフィスワーカーに対して実施した「デスクワークの実態と健康意識に関する調査」。まずは、オフィスワーカーがどの時間帯に健康に対する意識を強く持っているのかを尋ねたところ、次のような回答結果が得られています。
「帰宅後から就寝まで」が約4割ともっとも多く、「出勤中」「勤務時間中」「通勤から帰路につくまで」「帰宅中」は、いずれもわずか1割強という結果になりました。逆に言えば、オフィスワーカーの約9割は勤務時間中に体調管理に気を配れていないということになりますね。
勤務時間中に行うこと、約2割は「何もない」
さらに、「勤務時間中に健康や体調管理のために行っていることはありますか?」との問いには、「肩や首を回したり、押したりする」「伸びをしたり、屈伸をしたりする」が約4割ある一方で、約2割ほどの人が「勤務時間中に行っていることはない」と回答している点は気がかりです。
ちなみに、何も行っていない人の理由としては、「仕事に集中したいから」「つい忘れてしまうから」といった声が多く、業務と健康意識の維持を共存させることが難しい状況にあることが推察されます。
勤務時間中、あまり体調管理に気を配れていないオフィスワーカーの方々ですが、改善したい思いはあるのでしょうか? 調査によれば、実は健康や体調管理のために勤務時間中を活用したいというニーズは約9割と、非常に多いことが分かっています。特に、「積極的に活用したい」という声が3割と多く、1日の多くを過ごす勤務時間だからこそ、上手に活用したいという理想と現実との乖離が見えてきます。
長時間、PCのモニターを見るなど同じ姿勢で過ごすことにより、肩や首、腰まわりがガチガチに固まってしまって、体調に不安をきたすことも。まずは、仕事のスキマ時間でストレッチを始めてみてはいかがでしょうか?
<Text:辻村/Photo:Getty Images>