NMB48・川上千尋「今でもフィギュアスケートの練習は続けてるんです」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#19 (3/4)
いつかエキシビジョンに出場できるようになりたい
――NMB48の活動は時期によってとても忙しいと思うのですが、フィギュアスケートの厳しい練習を経験した後では、そこまで苦にならないのでしょうか?
体力的なことだったり、忙しくて大変だと思うことはあんまりないですね。ただ、環境の変化がつらいと思うことはありました。スケートは個人競技だったので、知らない人たちの中に入るのはなかなか慣れなかったです。最初の頃は一人で泣いちゃうこともありました。
――フィギュアスケートのために、バレエやモダンダンスのレッスンを受けていましたが、その経験が役に立ったことはありますか?
演技プログラムを覚えるのには慣れていたので、振り付けを覚えるのは早かったです。ただ、動きをぴたっと止めるようなキレキレダンスは、バレエにはない動きなので逆に難しかったですね。あと、ダンスの先生にターンを褒められることは多かったです。スケートでいつも回ってたからですかね。立ち位置からブレずにターンができるので、そこは得だなと感じます。あと、ファンの方たちがターンの美しさにいち早く気付いてくれたこともうれしかったですね。
――特に経験が活きたと感じた楽曲はありますか?
チームBII「逆上がり」公演のユニット曲「愛の色」です。動きのしなやかさを重視するので表現力が必要な曲なんですけど、スケートの動きと似ている部分がけっこうあって私のしなやかなダンスが好きと言ってくださる方も多いので、フィギュアをやってきてよかったな、と思いました。
――今年の元日にはグループ体制が変わる発表があり、3月からチームNのキャプテンになることが決まりました。幼少期から長いこと個人競技を経験してきた川上さんですが、チームを引っ張る気持ちは出てきたのでしょうか?
昔は、目立ちたい気持ちがまったくなかったんですけど、最近ようやくその気持ちが芽生えてきました。先輩たちがどんどん卒業していく中で、先頭に立ってグループを引っ張っていきたい。そう思い始めた頃に任命されたので、頑張っていきたいと思います。