ヘルス&メンタル
2023年9月21日
ランナーズハイの原因は「エンドルフィンの分泌」ではない!依存性のある“気持ちいい”をもたらす正体とは (1/3)
いわゆる「ランナーズハイ」と呼ばれる状態を経験したことのあるランナーはいるでしょうか。
長く走り続け、疲労がある一定のレベルを越えると、不思議とそれまで感じていた疲れや痛みがどこかに行ってしまうときがあります。何も考えなくても足が自然に動いて、いつまでも走り続けられるような気分になることも。
そのようなときのランナーは、まるで瞑想状態の中で走っているようなもの。何とも言えない幸福感や高揚感に包まれ、つまり「ハイ」になるわけです。
長い間、このランナーズハイの原因は、エンドルフィンの分泌であると広く信じられてきました。
しかし最近の研究(*1)では、このエンドルフィン説は否定され、運動によって体内で生成される「endocannabinoid(エンドカンナビノイド)」、日本語で「内在性カンナビノイド」と呼ばれる化学物質の受容体が、ランナーズハイの原因であるとしています。
はたして、どんな研究内容だったのでしょうか。