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自分が走るとしたら何区が向いてる?箱根駅伝全10区(コース)の特徴【箱根駅伝2018】 (2/2)

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7区:小田原~平塚 21.3km

スタート時は箱根の山から吹く冷たい風で冷え込み、太陽が高くなるにつれ気温が上がってくるので、寒暖差が大きく、体がうまく対応できないと大ブレーキがかかってしまうことも。ペースを整え、往路のタイム差を縮めておきたい区間である。

牧野さんの解説:
平坦に感じますが細かなアップダウンがあって、全体的には下り基調。前半自重できて足に余力を残せる人は、後半強いですよ。最初はゆっくり入って後半とばすことができる。前半とばしすぎて後半ガクッとくるケースは毎回見られます。裏の4区もそうですが、7区も我慢強さが求められますね。

8区:平塚~戸塚 21.4km

3区と逆で8区は追い風を受けることが多い。後ろからの風と日差しに体力を奪われることで、後半の失速につながることも。優勝争いやシード権争いが次第に見えてくるので、ここでライバルを引き離しておきたい。

牧野さんの解説:
戸塚に向かって上り基調になるので、8区はきついんです。ここも、一人で走って、コツコツ上って、後半にいかに強い走りでスパートできるかが勝負になってきますね。スピードがあるというよりは、スピードが落ちない選手が向いています。

9区:戸塚~鶴見 23.1km

「花の2区」の裏で、復路のエースが配される。襷を受けて、いきなりの下り坂。その後の距離が長く起伏も多いので、冷静な走りが必要。優勝争い、シード権争い、鶴見中継所での繰り上げスタート回避のためのタイムとの闘いと、箱根駅伝ならではのドラマが数多く見られる区間である。

牧野さんの解説:
トップを走るチームは、9区をしっかりと走ることができれば優勝は確定です。それを追うチームはここで離されると、逆転優勝は厳しい。9区の選手がどういう戦い方ができるかが非常に重要なんです。「復路の花」ですからね。充分な走力を持っていて冷静にペース配分ができる人に走ってもらいたいです。

10区:鶴見~大手町 23.0km

逃げ切るか、大逆転か。優勝争いはもちろん、シード権をめぐる闘いも見どころの最終区間。都心を進むにつれ、気温の上昇、ビル風の影響を受けることになる。道の起伏や天候だけでなく、チームのみんながここまでつないできた襷の重さも選手の士気につながっている。

牧野さんの解説:
アンカーは最後まで粘り強く走れるランナーがいいですね。でもこれはチームの事情がありますよね。往路でのタイム差によって復路の作戦を変えてくるでしょうから。たとえば、トップで逃げ切ろうとしているのか、それを追って逆転を狙うチームなのか、シード権争いに絡んでくるチームなのか。そういった意味で監督の采配に注目するのもおもしろいですよ。

 各区間の特徴を確認しつつ「自分が走るとしたら何区だろう?」「自分がここを走ったらどんな走りができるだろう?」と選手の気持ちになって観戦しているうちに、お正月から自分も走りたくなってうずうずしてしまうかもしれませんね! その勢いで新年初ランへGO!

[監修者プロフィール]
牧野仁(まきの・ひとし)
有限会社スポーツネットワークサービス代表、Japanマラソンクラブ完走請負人。1967年東京生まれ。アスレティックトレーナー、ストレングス&コンディショニングトレーナーとして活躍。健康ジョギングからマラソン完走、レベルアップまであらゆるランニングの指導を全国各地で展開している

<Text & Photo:丸山美紀(アート・サプライ)/Photo:写真AC、Getty Images>

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