
階段は膝関節に悪い?階段を使うと健康にいい人、逆効果になる人 (2/2)
──「こんな人は階段を避けたほうがいい」という基準はありますか?
近藤先生:階段の上り下りは、足腰と心臓への負担が大きい動作です。それらを鍛える一方で、すでに膝や股関節に変形性関節症や痛みがある方、心臓や肺に病気がある方、高齢者、身体に障がいのある方、過去に階段での転倒や怪我を経験した方などは、避けたほうがいいと思われます。
──「こんな人は階段をおすすめしたい」という特徴を教えてください。
近藤先生:以下の人は、階段を積極的に活用するとよいでしょう。
体力維持・向上を目指したい人
階段の上り下りは、全身の筋肉を使い、心肺機能を高める有酸素運動です。定期的に行うことで、持久力や筋力が向上し、体調を良く保つことができます。
心血管疾患のリスクを減らしたい人
研究によると、階段の上り下りを毎日行うことで、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患のリスクが低下することが示されています.
下半身の筋力アップを目指したい人
階段の上り下りは、太もも、ふくらはぎ、お尻などの下半身の筋肉を鍛えます。とくに下りの運動は、大腿四頭筋を効果的に鍛えることができます。
忙しい人
短時間でも効果的な運動であるため、通勤や通学の際に階段を利用するだけでも十分です。毎日50段程度の上り下りを行うことで、心血管疾患のリスクが低下することが示されています。
心身の健康増進を目指したい人
階段の上り下りは、糖尿病や高血圧の改善にも繋がることが示されています。また、短時間の運動でも認知機能やメンタルヘルスへの効果も期待できます。
監修者プロフィール
近藤 惣一郎
SO医学博士(京都大学)
ロンリー侍ドクター
日本脳神経外科学会専門医、日本美容外科学会(JSAS)専門医
1988年 京大医学部卒。若返り専門の美容外科医。美は健康の上になり立つという理念のもと、正しい食生活・運動習慣・ダイエットに関する知識が豊富で、自らもダンサーとして、プロフィッシングアナングラー(DAIWA)として、若さとナイスボディを保ち続ける。
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メディア実績:フジTV 全力脱力タイムズ(解説員) テレビ東京 じっくり聞いたろう(芸能人病気) しゃべくりセブン(菅田将暉整形疑惑)ナカイの窓(美のカリスマ特集)など
<Edit:編集部>