日本の陸上界を変える!ランナーやアスリートが集まる「SPORTS SCIENCE LAB」って、どんな施設? (2/3)
低酸素トレーニングとランニングアビリティ測定
施設に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが3つの低酸素ルーム。この中でウォーキングやランニングを行えば、いわゆる“高地トレーニング”と同様の効果が期待できるといいます。しかもマスクを着用する必要がなく、トレーニングに集中しやすい環境です。
八木:トップアスリートに限らず、一般の方にも高地トレーニングは必要だと思っています。でも問題なのは、低酸素ルーム内でどんなトレーニングを行うのか。私たちは、その中身にもこだわっています。
しかも低酸素トレーニングは、酸素濃度や負荷を各個人に合わせて実施しているとのこと。トレーナーのアドバイスを受けながら、走力にとらわれず誰でも安全に行うことができます。ビジター利用も可能なため、低酸素トレーニングを体験してみたいという方にとっても、魅力的な環境ではないでしょうか。
また、ランナーならぜひとも受けていただきたいのが「ランニングアビリティ測定」。Vo2MAXやAT値などをトレッドミルの走行によって算出し、それをもとにしたトレーニングアドバイスを受けられます。
▲新田良太郎さん
新田:自分の走力は、数値で見たほうが分かりやすいですよね。もちろん、思ったより結果が悪くても落胆することはありません。能力が低いということは、それだけ伸びしろが大きいだけですから。もちろん想定以上の数値なら、さらに上を目指すうえでのモチベーションが生まれます。特に2〜3ヶ月に1回くらい測定していくと、変化に合わせてトレーニング内容も見直せるのでオススメですね。
今回、筆者は、この「ランニングアビリティ測定」を実際に体験させてもらいました。事前に新田さんから受けた「取材当日は、全力疾走で走ってもらいます」という連絡に緊張しつつ、ランニングウェアに着替えてスタンバイ。受付前に設けられたトレッドミルを使って走行・測定します。