理系男子、大海を知る。初心者のためのオープンウォータースイム│あなたのトライアスロン“初挑戦”を応援します! #2 (2/3)
陸から海へ、海から陸へ。大海原で耐久スイム
海への入り方、上がり方をマスターしたところで、本格的に海の中でのスイムトレーニングです。皆さん、ワッシャワッシャと足抜きからのドルフィンスルーで波間の向こうへ。正直沖の奥まで進まれてしまうと、もう誰が誰なのかわかりません。芦川コーチの赤い帽子がとても目立っているのを見て、岩渕さんに蛍光色の帽子をかぶらせておけばよかった……という自分勝手な恨み言を呟きながら、おとなしく海岸からトレーニング風景を見守ります。
▲と、遠い……。どれが岩渕さん? 特定するのはあきらめます
トライアスロンのスイムでは、海に浮かぶブイを目印にして泳ぐことが多いです。プールと違ってラインがないので、泳ぎながらブイの位置や進む方向を確認しなくてはいけません。そこで次のトレーニングは泳ぎながら前方を見る「ヘッドアップ」の練習。海に入るところからの流れでいうと、足抜きからのドルフィンスルーで泳ぎだし、ヘッドアップでブイを確認してコースを泳ぎ始める! といった感じになります。息継ぎのタイミングなどと合わせながらひたすら実践が続きます。
海での基礎的な動きをマスターしたら、今度は波の向きに逆らったり、横向きに泳いだりと、プールとの違いを体に慣らしていきます。相変わらず海岸からは岩渕さんがどのような状況なのかうっすらとしか見えませんが、トレーニング開始時に「怖い」と言っていた割にスイスイ泳いでいるような……。
▲ヘッドアップで進路を確認しながら1列で泳ぎます
▲岩渕さん、「ウェットスーツ、めちゃくちゃ浮きます!」と笑顔。好調そうですね
「はい、では次はひたすら泳ぎますよー! いきましょうー!」芦川コーチの元気な掛け声とともに、再び海の向こうへ。次はレースを想定して、本番のようにブイを設置し、その周りを泳ぎます。コーチの「ひたすら」という言葉の通り、皆さんぶっ続けで20分間泳いでいました。ちなみにこの日はロケ日和の見事な快晴。取材班は「うう、泳いでいる人たちを見ていると海に入りたくなる……」と汗だくになりながら水平線を眺めます。
20分間のスイムから戻って来る頃には、OWS参加者の皆さんも取材班もヘロヘロ。紫外線が体力を奪うとは本当のようです。それでも岩渕さん、結構余裕そうな表情! なんとか大丈夫でした、と本当に余裕でした。これは海との相性が良かった……?
これにてトレーニング終了。と思っていたら、なんと「ラストもう10分間泳ぎます!」と芦川コーチの明るい声が。すごい、タフすぎる。日に当たっているだけで勝手に疲れていく筆者には考えられないタフさです。
▲再び沖を目指す、疲れ知らずのトライアスリートたち
▲10分間泳ぎ終え、本当にOWS終了。おつかれさまでした!!