2026年2月19日

意外と多い「隠れ毒親」とは?こんな言動、“実は毒親”かも!

隠れ毒親とは、一見すると「良い親」「熱心な親」に見えるものの、子どもの自主性や感情を尊重できていない親のことを指します。虐待のような明らかな問題行動はないため、周囲からも本人からも気づかれにくいのが特徴です。

従来の「毒親」のイメージとの大きな違いは、悪意がないという点。むしろ「子どものため」という強い思いがあるからこそ、過干渉や過保護、価値観の押しつけといった行動につながってしまうのです。

【隠れ毒親】えっ、意外!実は毒親判定されてしまう「意外なパターン」とはより一部抜粋してお届けします。

毒親判定されてしまう「意外なパターン」とは

多くの親が「良かれと思って」やってしまいがちな、隠れ毒親と判定されやすい具体的なパターンを見ていきましょう。

善意が先回りして子の選択肢を奪ってしまう

無意識のうちに子どものことを考えを先回りして、意見を伝えてしまう。そんな経験はありませんか。

「これ、絶対気に入ると思って選んできたよ!」
「この習い事、将来きっと役に立つから」

一見、愛情深い行動に見えますが、実はここに落とし穴があります。

子どもが自分で「どうしたい?」と考える前に、親が最適解を用意してしまうパターンです。服や持ち物の選択、習い事の決定、友だち関係への介入など、日常のあらゆる場面で起こりがちです。

チェックポイント 子どもの成長の機会を奪っていませんか?

親は「失敗させたくない」「効率よく良い選択をさせたい」と思っているのですが、子どもにとっては「自分で選ぶ練習」ができないまま成長することに。

結果として、自分の好みや意思がわからない、決断力に欠ける大人になってしまうリスクがあります。

「あなたのため」という言葉が頻繁に出てくるなら要注意。子どもの意見を聞く前に親の提案が先に来ていないか、振り返ってみましょう。

「友だちみたいな親子」境界線があいまいになりがち

「うちは親子というより友だちみたいな関係なの」

そう語る親御さんも、意外と多いのではないでしょうか。確かに、子どもと仲良く何でも話せる関係は理想的に思えます。

しかし、親子の境界線があいまいになりすぎると、子どもは「親を心配させたくない」「親の機嫌を取らなければ」という感情を抱くようになります。

本来、親は子どもが安心して甘えられる存在であるべきなのに、逆に子どもが親に気を遣う関係になってしまうのです。

チェックポイント 子どもに愚痴を聞かせていませんか?

とくに問題なのは、親が子どもに愚痴を言ったり、夫婦間の問題を相談したりするケース。子どもは親の感情を受け止める役割を担わされ、本来持つべき子どもらしさを失っていきます。

友だちのように仲が良いことと、親としての責任や境界線を保つことは両立できるはず。子どもに頼りすぎていないか、確認が必要です。

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ポジティブ強要で失敗の練習をさせていない

「前向きに考えよう!」
「大丈夫、きっとうまくいくよ!」

この様な励ましの言葉は大切ですが、常にポジティブであることを求めすぎていませんか?

子どもが悔しさや悲しみを表現したとき、すぐに「でもこう考えれば」「こっちを見れば」と視点転換を促してしまう。一見、前向きな子育てに思えますが、これは子どもの負の感情を否定することにつながります。

チェックポイント 子どもの感情をコントロールしていませんか?

人間には嬉しい、楽しいだけでなく、悲しい、悔しい、怖いといった感情があって当然です。ネガティブな感情を感じることを許されないまま育つと、子どもは感情を抑圧し、本当の自分の気持ちがわからなくなってしまいます。

また、失敗を「学びのチャンス」とすぐにポジティブ変換してしまうと、失敗の痛みや挫折感をしっかり味わう経験ができません。これらの経験こそが、将来の困難を乗り越える力になるのです。

幼少期、「親に甘えられなかった人」にはどんな特徴がある?大人になってからこんな“反動”も

安全第一が行き過ぎて自立させていない

子どもの安全を守りたい親心は当然です。でも、その基準が過度に厳しくなっていないでしょうか。

友だちの家に遊びに行くのを制限する、子どもだけでの外出を高学年になっても認めない、転んだり怪我をしたりする可能性のある遊びを禁止する。こうした行動は、子どもが自分でリスクを判断し、対処する能力を育てる機会を奪います。

子どもの頃に我慢が多かった人の特徴とは?大人になって現れやすい「とある傾向」

安全管理は重要ですが、「適度なリスク」は子どもの成長に必要不可欠。小さな失敗や痛みを経験することで、自分の限界や危険を察知する力が育っていくのです。

心配な気持ちはわかりますが、年齢に応じて少しずつ「子ども自身に任せる範囲」を広げていくことが大切です。親の不安をそのまま子どもに押しつけていないか、見直してみましょう。

習い事を詰め込み過ぎている

ピアノ、英会話、スイミング、プログラミング、塾――放課後や週末のスケジュールがぎっしり埋まっていませんか?「将来のため」「才能を伸ばすため」と始めた習い事が、子どもの時間を奪っているかもしれません。

子どもには「何もしない時間」「ぼーっとする時間」が必要です。この余白の時間にこそ、創造性が育ち、自分の興味関心が芽生え、友だちとの自由な遊びの中で社会性が育まれます。

「子どものため」が「虐待」に。小児科医が警鐘を鳴らす「教育虐待」とは

習い事で忙しすぎる子どもは、常に「やらなければいけないこと」に追われ、自分で考えて行動する機会が極端に少なくなります。また、疲労やストレスが蓄積し、心身の健康を損なうリスクも。

習い事の数や頻度が適切か、子ども自身が本当に楽しんでいるか、定期的に見直すことが大切です。親の「させたい」と、子どもの「したい」は必ずしも一致しません。

監修者プロフィール

髙橋 聡美先生

城西内科クリニック院長
順天堂大学医学部卒業、医学博士
順天堂大学練馬病院糖尿病内分泌内科助教
糖尿病認定医、臨床栄養学会認定栄養指導医、日本内科学会認定内科医
統合医療医、日本医師会認定健康スポーツ医
米国マハリシ国際大学アーユルヴェーダ臨床医学ドクターベーシックコース終了
サトワメディカルサロン・サトワ合同会社代表、日本ヘンプ協会評議員


<Text:外薗拓 Edit:編集部>