フィットネス
2018年7月13日

VR×フィットネスの相性は抜群。ジムトレーニングがさらに楽しくなりそう (2/2)

ニーズが合致した、相思相愛の両社

 VRフィットネスキットを展開する狙いは?両社の担当者に話を聞きました。

▲ライフ・フィットネス・ジャパンの中河勇真氏(左)と、日本エイサーの谷康司氏(右)

 ライフ・フィットネス・ジャパンの中河勇真氏は「トレーニングジムに通う会員さんすべてに、こうしたVRのエンタメサービスが必要とは思いません」と切り出します。

「でもつまらない、飽きてしまう、といったネガティブな感情を抱いたときには有効です。健康のためには40分も有酸素運動を続けなくてはいけないと言われますが、そこまで続かない人のために新しい提案ができる。ジムにとってはリピート率と定着率を向上させ、会員さんの解約率を抑えることができるでしょう」

 アンケート調査の結果、トレーニング時間が短く感じた、知らない間に汗をかいていた、といった声が寄せられたとのこと。かくいう筆者も最大限に楽しみつつ、体験後は汗びっしょりでした。

▲体験後のワークアウト結果。走行距離、消費カロリー、心拍数などの細かいデータを参照できます

 一方で日本エイサーの谷康司氏は、VRが世間になかなか普及しない現実に、課題を抱えていると話します。

「その原因として、VRが楽しめるゲーム専用PCは価格が高い、ゲームをする層は限られている、ゲームタイトルがまだ少ない、といった問題があります。そこで今回、協業のお話がありました。さまざまな場所で、さまざまな人たちにVRを体験してもらう機会を増やせる。まずは興味を持ってもらうことで、裾野も広がっていくでしょう」

▲Apple Watchユーザーであれば、「GymKit(ジムキット)」に記録を残すことも

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 昨秋から両社の話し合いが始まり、ニーズが合致したそう。今後は、お互いの販売チャンネルも活かしながら営業を進めていく方針です。ちなみに個人でも購入できるとのことですが、気になる価格はエアロバイクが110万円くらい、その他のVR機材などが(アフターケア付きで)80万円くらい。秋頃から徐々に全国のトレーニングジムに導入され始める見込みなので、興味のある方は待ち遠しい気持ちをなだめつつ、もう少し待ってみましょう。

<Text & Photo:近藤謙太郎>

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