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スポーツシューフィッターに聞く、正しいランニングシューズの選び方

 ランニングシューズやサッカースパイク、バスケットボールシューズなど、スポーツにはそれぞれの競技の専用シューズが存在します。少しでもパフォーマンスを上げるために、また怪我の予防のためにも自分に合った靴を選びたいものですよね。

 とはいえ、競技経験が浅いうちは具体的に何を基準に選べば良いのか分からないもの。「やっぱり少しでも軽めのシューズの方が疲れにくいのかな?」「スニーカーと同じように少しつま先を余らせて履くのが良いのか、それともぴったりめのサイズを選んだ方が良いのか……」など、誰しも一度は悩んだ経験があるのではないでしょうか。

 今回は、そんな自分に合ったシューズ選びをサポートしてくれる「スポーツシューフィッター」(一般社団法人日本フットウェア技術協会が認定)という資格を持った店員さんが在籍するスポーツショップにお邪魔して、実際にシューズ選びのアドバイスを伺ってきました!

 シューフィッターといえば、人気ドラマ『陸王』(TBS系)で歌舞伎俳優の市川右團次さんが演じ、その存在が一般的にも知られつつあります。取材にご協力いただいたのはときわスポーツパシオン川越店の店長・大槻さん。スポーツシューフィッターの資格を持っており、サッカースパイクやフットサルシューズをはじめ、日々多くの方々のシューズ選びをサポートしています。今回はランニングシューズ選びをご相談することにしました。(記事初出:2017年12月26日)

複数の足の情報を集めて、合うシューズを探す

 まずはスキャナーのような専用の器具を使って、足形を測定してもらいます。筆者の足のサイズは右26.5cm、左26.7cmとのこと。足の長さだけでなく、指の角度や荷重の掛かり方に至るまで、かなり詳細なデータが出ます。

――すごいですね。これだけ細かくデータが出るのであればすぐに自分の足に合うシューズが見つかりそうですね。

大槻さん:そうですね。これでおおよそのサイズ感と足の骨格の形状などが分かります。ただ、このデータだけでぴったりのシューズが決まるというわけではなくて、お客様の足を実際に目で見させていただいて、甲の高さや肉付きなども考慮しておすすめのシューズを決めていきます。記者さんの場合、今見た限りではデータ上のサイズ以上に(肉付き的に)横幅があるので、幅広なシューズが合っているかもしれないですね。

――なるほど。スキャンしたデータをもとにしつつも、それだけで決めるのではなく、シューズ選びのための情報の1つとするんですね。他にも何かチェックするポイントはありますか?

大槻さん:お客様とお話しさせていただくなかで、その人がこれまでにどんなスポーツをしていたかを聞くようにしていますね。野球をしていた方でしたらゆったりめに、サッカーをしていた方は逆にぴったりめに履きたいといったある程度の傾向があるので、お好みの一足を見つけるためのヒントにしています。スキャンしたデータ、目で見た足の形状、これまでのスポーツ経験など、複数の情報を集めて合うシューズを探っていきます。

紐を結ぶ際の注意点とは?

 計測後、歩いて40mほどの場所にあるときわスポーツ川越店に移動。数あるランニングシューズの中から大槻さんがおすすめの商品を選んでくれました。

 その場で試着してみることに。足を入れた感覚は上々。幅広タイプなので筆者の足にもぴったりです。早速、筆者自ら靴紐を結ぼうとすると、「あ、ここからがミソなんです」と大槻さん。しっかりとシューズのかかとを合わせた状態で紐を結んでくれます。シューズを選ぶ際、この「かかと(ヒールカップ)をしっかりと合わせてから紐を結ぶ」のが非常に重要なのだとか。良いシューズ選びをするために覚えておきたいですね。

 他のシューズも何足か試し履きをしてみたものの、最初に履いたこの黄色のシューズが一番フィットしていました。さすがはプロのシューフィッターさんですね。

 ちなみに、筆者が履いているこちらのシューズは初心者~中級者向けのモデルなのだそうです。かかとを包む部分が厚くて硬めで、足裏もやや厚めにできています。その分、重量に関しては上級者向けのモデルよりもやや重めです。

大槻さん:ランニングシューズの場合、初めて履かれるお客様の多くが「軽めの靴が良い」とおっしゃいます。ただ、軽量なシューズはかかとが薄いため、身体を安定させる力は強くありません。きちんとしたフォームで走ることができる上級者向けなんです。初心者の人が単純に重量だけで軽いシューズを選んでしまうと、フォームが崩れて逆に疲れやすくなってしまう場合もあります。

――初心者用のシューズの方が重量自体は多少重くても、かかとを安定させてくれる分むしろ足の負荷を減らしてくれると。単純に軽い=疲れにくいということではないんですね。一言にランニングシューズといっても奥が深いですね。

大槻さん:そうですね。初心者の方は「ちょっと走るだけだから履ければ何でも良いよ」とおっしゃる方も多いのですが、これから走り始める方にこそしっかりとしたシューズ選びをしていただきたいですね。各メーカーのシューズのクオリティも年々上がり続けているので、自分に合ったシューズがきっと見付かると思いますよ。

▲取材にご協力いただいた、ときわスポーツパシオン川越店の大槻店長

ときわスポーツパシオン川越店
TEL:049-225-0905
〒350-1122
埼玉県川越市脇田町33-9

ときわスポーツ川越アスリート館
TEL:049-224-4224
〒350-1122
埼玉県川越市脇田町33-10-11

<Text:福田悠/Photo:長田楓>

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