運動中に「音楽(BGM)」を流すと、どんな効果がある? (2/2)
BGMを活用する際に気をつけること
BGMを活用する場合にも、注意するポイントがあります。BGMとして活用する曲は、目的や聞くタイミングによって選ばなくてはいけません。
意識が集中してしまうような曲は、練習・試合前のモチベーション向上には効果的かもしれませんが、トレーニング中には向かない選曲でしょう。聞き入ってしまい、集中力が低下してしまう可能性があるからです。
また、曲のテンポにも気をつけましょう。トレーニングのリズムと曲のテンポがあっていればいいのですが、曲調が変わってテンポも変化すると、動きにくさを感じてしまうことも。
とくに有酸素運動をしている時は、テンポの変化によって走りにくさを感じることがあるかもしれません。
音楽は集中力やモチベーションをうまく高めるツール
BGMをうまく活用することで、スポーツ中のパフォーマンスを高めることもできます。「競技前などに緊張してしまい、うまく試合に入り込めない」と感じる人は、音楽を活用してみてください。
《参考論文》
https://www.waseda.jp/tokorozawa/kg/doc/20_ronbun/2014/1K11C503.pdf
http://www.waseda.jp/sports/supoka/research/sotsuron2009/1K06B166.pdf
著者プロフィール
和田拓巳(わだ・たくみ)
プロスポーツトレーナー歴16年。プロアスリートやアーティスト、オリンピック候補選手などのトレーニング指導やコンディショニング管理を担当。治療院での治療サポートの経験もあり、ケガの知識も豊富でリハビリ指導も行っている。医療系・スポーツ系専門学校での講師や、健康・スポーツ・トレーニングに関する講演会・講習会の講師を務めること多数。テレビや雑誌においても出演・トレーニング監修を行う。運営協力メディア「#トレラブ(https://tr-lv.com/)」などで多くの執筆・監修を行い、健康・フィットネスに関する情報を発信している。日本トレーニング指導者協会 JATI-ATI
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<Text:和田拓巳>