ヘルス&メンタル
2023年10月12日

下痢のとき、下痢止め薬は飲んでいい?飲まないほうがいい? (1/2)

ビオフェルミン製薬が2021年に行った「下痢症状に関するアンケート」調査(※)では、下痢になったときの対処法として「薬を飲む」(386 人)、「何もしない」(96人)という回答が見られました。

「薬を飲む」派が圧倒的に多いですが、「下痢のときの下痢止め・整腸剤はよくない」というウワサもあります。一体どっち!?

下痢のときの「下痢止め薬」はよくないってホント?

スギ薬局上青木店の薬剤師・八木澤恭子さんによると、下痢止め薬を飲んでいいパターンと、控えたほうがいいパターンがあるといいます。

Q.下痢止め薬はどんな下痢のときに飲めばいい?

A.暴飲暴食や緊張、ストレスによる下痢のとき

「冷たいもの・油っこいもの・刺激のあるものなどの食べ過ぎ、アルコールや炭酸飲料の飲み過ぎ、食物繊維の摂り過ぎなどが原因と考えられるときです。環境の変化が大きい春先や受験シーズンに多い緊張やストレスが原因と考えられるときもお飲みいただけます」(八木澤さん)

Q.下痢止め薬を飲んではいけないときは?

A.細菌やウイルスなど、感染性の下痢のとき

「生ものや、夏場に常温で長時間置かれていた食べ物・飲み物が原因の下痢、海外滞在中や帰国後に起きた下痢は、細菌性やウイルス性の下痢の可能性が高いため、下痢止めの使用は控える必要があります。

下痢止めを使うと排便が止まり、原因菌やウイルスを腸内に留めてしまうため、この場合は下痢を止めず腸を整えるものが望ましいです。

症状から下痢の原因を突き止めることは難しいのですが、症状が出る何日か前の行動を振り返ってみて、細菌性やウイルス性が疑われる場合は下痢止めの使用を控えてください。薬剤師にも気軽にご相談いただければと思います」(八木澤さん)

では、こんな下痢にはこの成分! という、症状に合わせたおすすめの成分は。

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