ヘルス&メンタル
2024年9月3日

最近よく聞く「自律神経」とは?自律神経が乱れる原因と整える方法[医師監修] (1/3)

私たちの体は、意識せずともさまざまな機能を維持しています。これを司っているのが自律神経です。自律神経は心拍や呼吸、消化など、生命維持に欠かせない働きを調整する重要な役割を担っています。しかし、現代社会のストレスや不規則な生活習慣によって自律神経が乱れることが少なくありません。

自律神経の働きや乱れる原因、そして整えるための方法について見ていきましょう。監修はイシハラクリニック副院長・石原新菜先生です。

自律神経とは

自律神経は、私たちの体内で自動的に働く神経系の一部で、主に交感神経と副交感神経の2つに分かれます。交感神経は活動やストレスに反応し、心拍数や血圧を上げる働きをします。

一方、副交感神経はリラックス時に働き、心拍数を下げたり消化を促進したりします。これらの神経がバランスよく働くことで、体は健康を維持しています。

なぜ自律神経は乱れるのか。現代社会は「自律神経を乱す原因」だらけ!

私たちの体にとって欠かせない自律神経ですが、とても繊細で、ちょっとしたことでそのバランスが崩れてしまいます。とくに現代社会は自律神経の乱れを引き起こす要因が揃っています。

原因1 ストレス

精神的・肉体的なストレスは、自律神経に大きな負担をかけます。過剰なストレスにより交感神経が優位になり、心身が常に緊張状態になることで自律神経のバランスが崩れやすくなります。

原因2 不規則な生活習慣

睡眠不足や不規則な食事、運動不足は自律神経のリズムを乱す主な要因です。とくに、夜遅くまでのスマートフォンやパソコンの使用は、交感神経を活性化させ、睡眠の質を低下させます。

原因3 気温や気圧、環境の変化

季節の変わり目や温度差、気圧の変動など、外部環境の変化も自律神経に影響を与えます。とくに季節の変わり目には体が対応しきれず、疲れやすくなることも。

次:医師が教える、自律神経を整える6つの方法

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