ウェルネスフード
2024年10月7日
なぜ「納豆は免疫力を高める」と言われる?カギを握るのは“あの器官” (2/2)
「便秘やダイエットには“腸内環境を整えること”が重要です。私たちの腸には、100~1000兆個(重さにすると約1.5kg!)もの腸内細菌が生息していて、善玉菌・悪玉菌・日和見菌の大きく3つに分けられます。菌の理想バランスは、善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7とされています」と語るのは、Japanマラソンクラブのマラソンインストラクターでもある管理栄養士の深野裕子さん。
納豆は、ゆでた(蒸した)大豆に納豆菌を加えて発酵させた発酵食品です。納豆菌は胃酸に負けず生きたまま腸内にたどり着き、もともといる善玉菌を活性化してくれるほか、悪玉菌を抑制して腸内環境を改善させる働きが期待できます。
免疫機能の約70%を支えているのは腸であると言われており、腸内環境を整える働きがある納豆菌は、免疫機能を整えるためにも有効なのだそう。
「便秘の解消やダイエット、免疫機能を整えるには、腸内環境を整え善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を摂取し、善玉菌が住みやすい環境を作ることが大切です」(深野さん)
なるほど。納豆が免疫力に直接どうこうというより、免疫力は腸内環境に関係しており、その腸内環境を整えることが、結果として免疫力アップに良い影響を及ぼすというわけですね。
発酵食品や、食物繊維が多い食べ物と合わせると効果的
ちなみに同じく発酵食品であるキムチを加えると、さらに腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑制してくれるそう。
味噌、ヨーグルト、塩麹、醤油麹、漬物、キムチ、チーズ、甘酒なども発酵食品なので、お好みで合わせてみては。
また、食物繊維が豊富な食品と合わせるのもおすすめです。
たとえば納豆に合わせやすいめかぶは、水溶性食物繊維が豊富に含まれているため善玉菌のエサとなり、腸内環境をさらに整えてくれます。
<Text:編集部>
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