ヘルス&メンタル
2024年11月20日
幼少期の傷ついた自分と対話し、癒す「インナーチャイルドワーク」のやり方 (1/2)
前回は、「「親からの愛情不足で育った大人」の特徴とは。こんな問題行動や思考の偏り、ありませんか?」で、幼少期にうまく愛情を受けることができなかった人について解説しました。今回は、傷ついたままの幼いころの自分、いわゆる“インナーチャイルド”を癒す方法をお届けします。
ステップ 1 感情を紙に書き出す
まずは幼少期に受けた仕打ちを思い出し、それがどんな状況で、どんな気持ちだったのかを紙に書き出します。
例
- 誰から?⇒親、教師、友達など
- どんな仕打ち?⇒無視された、否定された、怒鳴られたなど
- どんな気持ちになった?⇒怖かった、悲しかった、怒りを感じた
このときの感情に戻り、自分がどれほど傷ついていたかを認識します。
ステップ 2 効き手とは反対の手で、子ども時代の自分に戻って書く
次に、逆手(効き手とは反対の手)でペンを持ち、子ども時代の自分になりきって、そのときの感情を感じながら書きます。
書く内容
- その時にどんな気持ちだったのか
- 本当はどうして欲しかったのか(「抱きしめて欲しかった」「安心させて欲しかった」など)
逆手で書くことによって、無意識・潜在記憶にアクセスしやすくなり、感情をより深く感じることができます。このプロセスで、自分の感情をフラットに表現できるようになるでしょう。
ステップ2は、感情を表現することで、ストレスホルモンの低下や心理的な安定が得られるというカタルシス効果の理論に基づいています。感情を「出し切る」ことが、心理的な回復につながるとされています(Pennebaker, 1997)。
大泣きした後にスッキリする感覚と同じ効果が得られると考えられます。
次:ステップ3 大人の自分として優しく受け入れる
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