
コーヒーを飲み過ぎすぎると起きやすい「4つの不調」とは?管理栄養士が解説 (3/3)
コーヒーが「膵臓がんのリスクを高める」って本当?
神原先生:コーヒーと膵がんの関係は、まだはっきりとされていません。コーヒーの摂取量によって、膵がんのリスクが高くなる、あるいは低くなるというエビデンスは認められていません。
過去に、コーヒーは膵がんのリスクを増加させるという研究結果が発表されましたが、その後の研究では必ずしも同様の結果が得られていないようです。
コーヒーは「1日3杯まで」が目安
日本ではカフェインの一日摂取許容量は設定されていないことから、一日当たりのコーヒー摂取量は決まっていませんが、マグカップ約3杯までを参考にすると良いでしょう。
ただし、妊婦は飲みすぎに要注意です。WHO(世界保健機構)によると、妊婦は300mg/日(コーヒー2杯程度)までにするよう発信されています。
妊婦が過剰摂取した場合、低体重児の出産・早産・死産に繋がる可能性もありますので、注意が必要です。
カフェインレスコーヒーなら多めに飲んでも大丈夫?
神原先生:カフェインレスコーヒーにもわずかにカフェインは含まれているので、飲みすぎには注意してください。
なお、カフェインの感受性は個人差があるので、人によっては飲みすぎにより何らかの症状が出る場合があります。摂取量の目安に関わらず、不調を感じたらコーヒーを飲むのをやめてください。
また、水を飲んでカフェインの血中濃度を下げましょう。症状がひどい場合は、内科を受診してください。
▼参考
農林水産省 カフェインの過剰摂取について
食品安全委員会 食品中のカフェイン
コーヒー 肝臓 Care Net 1日3杯以上のコーヒーで肝臓に保護効果
監修者プロフィール
神原李奈
株式会社Luce・健康検定協会所属、栄養士・食育栄養インストラクター。CA(客室乗務員)の仕事をきっかけに、健康と食の強い結びつきを実感し、食の世界に興味を持つ。大手料理教室の講師の経験を経て、栄養士を目指すことに。栄養士免許を取得後の現在は、現役CAとして世界中を飛び回りながら、栄養士として健康や食に関する情報を発信している。
<Edit:編集部>
※本記事は、Medicalook(メディカルック)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。