
ヘルス&メンタル
2025年3月28日
なぜお腹が空いていないのに食べてしまうのか?「エモーショナルイーティング」をしてしまう理由 (1/2)
お腹がすいていないのに食べてしまう。それは、“エモーショナルイーティング”という症状かもしれません。
満腹なのに食べてしまう理由や改善する方法を、心療内科BESLI CLINICの田中奏多先生に聞きました。
なぜ、お腹が空いていないのに食べてしまうの?
田中先生:お腹がすいていないにもかかわらず食べ物を食べるのは、ストレスや不安を紛らわす行為のあらわれで、「エモーショナルイーティング」という状態です。
食べることで、ぐるぐる思考のネットワークが抑制されてストレスへ思考が集中している状態から、食べることに思考を移動することができます。
不安・寂しさ・不満・イライラなどのストレスを感じているときには、ぐるぐる思考のネットワークであるDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)が過活動になります。
“食べる”という行為は、手軽にストレスを解消し、DMNから離れることができるため、エモーショナルイーティングを繰り返してしまいがちです。
習慣化すると、自分ではコントロールができなくなります。
エモーショナルイーティングになってない? セルフチェックしてみよう
- 不安・寂しさ・不満・イライラなどのストレスを感じると、食べてしまう
- ストレスを感じたときに何かを食べると、心が落ち着く
- ストレスを感じたときに食べることがよくある
- ストレスを感じたときに脂質や糖質の多いものが食べたくなる
田中先生:チェックリストに1つでも当てはまる人はエモーショナルイーティングかもしれません。
エモーショナルイーティングが習慣化するとコントロールができなくなり、「生活習慣病」「うつ病」「摂食障害(過食症・拒食症)」など病気を引き起こす可能性があります。
エモーショナルイーティングをやめられずに辛いと感じている、食べないとソワソワしてしまい、食ベた後には嘔吐しないと気持ちが悪いといった行動がみられる場合は、心療内科や精神科など医療機関を受診しましょう。
放っておくと、日常生活に影響が多く出始めたり、自分で自分を傷つけるような行動や考えが浮かんだりします。
次:エモーショナルイーティングを克服する4つのポイント
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