インタビュー
2018年3月30日

コオロギパウダー配合のプロテインバー!? “昆虫食”でたんぱく質を補充する「eco protein」とは (2/2)

春にトライアルで販売!

さいごに、苦労した点、また今後の展開についても聞きました。

―――開発で困難だったことは?

国内で生産工場を見つけるのに苦労しました。カナダからは粉末を輸入して、日本国内でプロテインバーに加工しているんですが、食品工場だと"コオロギ=虫=異物"ということで断られてしまう。いま協力してくれている工場では、海外で食品として認可されている品なら何の問題もない、と理解してくださいました。

▲「カナダでは、コオロギをローストし、バーベキュー味をつけたものが販売されています。日本では、まだ早いかも知れませんね」と笑いながら話す國本さん

―――プロモーション展開について教えてください。

展示会では皆さん、はじめは「コオロギなんて絶対に無理」とおっしゃるんですが、食べてみたら異口同音においしいと言われます。このおいしさが、一般の方にも伝わっていくよう努力していきます。直近では、アウトドアのイベントに出展予定です。今後、ホームページやSNSでも情報を発信していきます。試食イベントなども開催できればおもしろいですね。

―――発売は、いつ頃になりそうですか。

5月頃にトライアルで販売し、秋には正式に発売できればと考えています。現在はチョコレートバーとヌードルスナックバーの2種類ですが、味のラインナップを増やしていくことも検討しています。

"スーパーコオロギのパウダーを配合したプロテインバー"というパワーワードに惹きつけられ、怖いもの見たさも手伝って開発の現場を訪れた編集部。話を聞き、商品を口にしてみると、その将来性の大きさに感心しきりでした。「実際、どんな味なの?」と疑問をお持ちの方。5月頃のトライアル販売を楽しみに待ちましょう!

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<Text & Photo:近藤謙太郎>

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