インタビュー
フィットネス
2017年4月3日

ランニングを継続して起こったカラダの変化。にしおかすみこがフルマラソンに挑戦し続ける理由<前編> (1/2)

 テレビでよく目にする芸能人にも、いろんな運動に取り組んでいる方がいらっしゃいます。今回お話を伺ったのは、フルマラソン3時間11分58秒の自己ベストを持ち、100kmのウルトラマラソンの完走経験もある、にしおかすみこさん。以前はお笑い芸人として活躍されており、SMネタを見たことのある方は少なくないはず。現在はタレントとして、都内はもちろん地方局などでも広く活動されています。

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◆走れるときに、走れるだけ。にしおかすみこ流“ランニングの楽しみ方”<後編>

 では、なぜにしおかさんはランニングを始めたのか。また、日々どのようにトレーニングし、記録を向上させているのか。ランナーはもちろん、これからランニングや運動を始めようと考えている人にとって、ヒントとなる情報があるかもしれません。その秘密を、2回に分けてお届けします。

再び走り始めたキッカケはボンテージからのぞく“吹き出物”

 もともと、8 歳から10年ほど水泳競技に取り組んでおり、中学校では県大会優勝の実績もあるにしおかさん。さらに20歳からはダンスに取り組まれていました。もともと身体を動かすことは好きだったにしおかさんですが、初めて走ったのはテレビ番組での企画。なんと、多くのランナーが「いつかは走ってみたい」という東京マラソン(2008年)に出場されたそうです。なるほど、その達成感と楽しさからランニングを始めたのか……と思いきや、実はそうではありませんでした。

「東京マラソンは楽しかったです!ちゃんと練習して、完走できたんですよ。でもその後は継続しなくて、2年くらいランニングからは遠ざかっていました」

 ちなみに、東京マラソンの完走タイムは4時間45分。初フルマラソンとしては、なかなか良いタイムではないでしょうか。しかし2年経てば体力も戻ってしまうはず。いったい、何が再び走ることを決意させたのでしょうか。その理由は、なんとも意外なところにありました。

「年齢とともに、代謝って悪くなっていくんですよね。運動しないとその傾向は本当に顕著で、血の巡りが悪くなっているのを感じていたんです。特に衝撃的だったのが『吹き出物』。しかも、顔だけじゃなく背中にまで。その頃はSMネタでボンテージを着ていたから、本当に大変だったんですよ」

 吹き出物に悩まされ、何か運動しようと思い立ったのがランニング。女性らしい悩みではありますが、意外に思われた方もいることでしょう。運動を始めるキッカケなんて、本当に人それぞれ違うんですね。

実感したランニングで起こるカラダの変化

 ランニングを始めて、悩みは解決したのかどうか。少し経つと、カラダにさまざまな変化が起きてきたそうです。

「最初のうちは、『やらないより、やった方がマシかな』という程度だったんですが、3年ほどで肌や腰痛など悩みがどんどん解決されていきました。やっぱり、代謝って大切なんですね。その他にも、それまで水なんてほとんど飲まなかったのに、運動で水やスポーツドリンクを飲むようになって血圧が落ち着きました。いっぱい汗をかくから、水を飲むキッカケになります。もちろん体力もついたし、肌は化粧のノリが良くなった実感がありますね。もともと、全体的に肌が荒れていたので…。眠りも深くて、忙しくても短い時間で回復できますよ」

 もともとの悩みが解決されただけでなく、多くの面で良い変化が得られたというにしおかさん。若い頃は太りやすく、ダイエットしてはまた太るという繰り返しだったとのこと。しかしコンスタントに走り出してからは、食べ物も気にすることがなくなったと言います。そんなさまざまな変化の中で、特に体力面は仕事にもプラスに影響しているそうです。

「自分自身、周りに比べて『できない』という思いがあるんです。そのうえ、例えば仕事が深夜にまで及べば、体力まで奪われて『できない度』が上がるじゃないですか。せめて体力だけは100%を維持できるようにと思っていて、体力がついたのは本当に良かったです」

1人じゃないから続けられる!継続するための秘訣

 ランニングを始めたものの、続けられずやめてしまった。そんな声が少なくない中で、にしおかさんは練習を継続し、しっかりと結果を出しています。また、にしおかさんが培ってきた“継続の秘訣”について訊いてみると、こんな答えが返ってきました。

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