
なぜ「テストステロンが多い男性はモテる」と言われる?男性ホルモンと恋愛の関係性 (1/2)
テストステロンが多い男性は、「モテる」傾向がある――と言われることはありますが、そこまで単純なハナシでもありません。
たしかにテストステロンには、筋肉量の増加、骨格の発達、低い声、積極性や自信といった“男性らしさ”を引き出す働きがあります。こうした特徴は、体格や話し方、表情などにも大きく影響を与えるため、その結果、一般的に「魅力的」と感じられる要素とも重なり、「テストステロンが多い=モテる」とされることがあるということです。
もう少し深掘りしていきましょう。監修はボディメイクの知識が豊富で、数々のメディアに出演する“ロンリー侍ドクター”、医学博士・SO.グレイスクリニック院長の近藤惣一郎先生です。
男性ホルモン「テストステロン」と「モテ」にはどんな関係性がある?
テストステロンは、いわゆる“男性ホルモン”の代表選手。このホルモン、実はただのマッチョ要素を増やすだけではありません。心と体、そして行動にも深〜く関わっているのです。
1. 筋肉がつきやすくなり、体脂肪はつきにくくなる
テストステロンが多いと、筋肉が発達しやすい状態になります。これは、筋トレ好きには嬉しい話。筋肉の合成を促進する働きがあるので、同じトレーニングでも、テストステロン値が高い人のほうが成果が出やすいとされています。
また、テストステロンは、脂肪を減らす働きにも一役買っています。とくに内臓脂肪を燃やす手助けをしてくれるので、男らしい引き締まった体を作るには重要なホルモンとされています。
こうした特徴は、いわゆる“男らしさ”や“魅力的な外見・態度”に直結するため、恋愛や異性からの注目という点でプラスに働く可能性があります。そういう意味では、テストステロンが多い男性はモテると表現できるかもしれません。
2. 魅力的な外見を作る
テストステロン値が高い男性は、顎が発達し、顔の左右対称性が高い傾向があります。こうした特徴は“遺伝的に健康”であるシグナルとされ、女性は無意識に惹かれやすいとする研究があります(※1)。
3. 落ち着いた声のトーンになりやすい
声が低い男性は、テストステロン値が高いとされており、女性は排卵期に低い声の男性を魅力的に感じやすいという研究も存在します(※2)。このように、声もまた潜在的な「健康な遺伝子」のサインとして捉えられることがあります。
4. 動きや言動が堂々とし、魅力的になる
テストステロンが多いと、やる気や自信が出やすくなると言われています。リーダーシップを発揮したり、新しいことに挑戦したりする時に、心のエンジンになってくれるホルモンなのです。
そのため、ビジネスや恋愛の場面でも「頼れる」「ポジティブ」と好印象を持たれやすく、恋愛対象としてプラスに働くことがあります。
5. 性的なパフォーマンスにも関係
テストステロンは性欲や勃起機能にも関係しています。多すぎてもバランスが崩れますが、適正量があることで、性生活の質の向上にもつながります。
継続的な性欲低下やED傾向があるなら、男性更年期の可能性も。医療機関でテストステロン値のチェックをしてみるのも選択肢のひとつです。
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