
トマトって食べすぎても大丈夫?管理栄養士が教える“意外な落とし穴” (1/2)
トマトは低カロリーでビタミンやリコピンなどの抗酸化成分が豊富なことから、健康や美容に良い野菜として知られています。サラダやスープ、スムージーなど毎日の食事に取り入れている人も多いでしょう。
しかし、いくら体に良いとはいえ「食べすぎ」は本当に大丈夫なのか?
実はトマトにも“適量”があり、体質や食べ方によっては思わぬ不調につながる可能性もあるのです。
今回は、管理栄養士の見解をもとに、トマトを食べすぎることで起こりうる意外なリスクや注意点について解説します。株式会社Luce代表取締役、管理栄養士の望月 理恵子さんに伺いました。
トマトを食べ過ぎるとどんなデメリットがあるの?
望月さん:トマトダイエットのデメリットとして、以下の可能性が挙げられます。
・体が冷える
・栄養不足になる
・アレルギー症状が出る
生のトマトは、体の熱を下げる働きがあります。そのため、食べ過ぎると体が冷えやすくなります。
また、トマトにはたんぱく質や脂質がほとんど含まれていません。そのため、トマトだけを食べるダイエットをすると栄養バランスに偏りが生じ、体調不良を招くおそれがあるので注意が必要です。
そしてスギ花粉症の人がトマトを食べると、口がかゆくなる・イガイガするといったアレルギー症状を引き起こす可能性があります。
トマトとスギ花粉は、アレルゲンの構造が似ています。そのため、食べ過ぎるとアレルギー症状を引き起こす可能性があると考えられます。
トマトを毎日食べ続けても問題ないが、食べ過ぎないようセーブして
望月さん:トマトを毎日食べ続けても、問題ありません。ただし、1日600g以上(トマト中3個分)食べる、トマトだけを毎日食べるということはやめましょう。
体の冷えや栄養バランスの偏りによって、体調不良を起こす可能性があります。
食べ過ぎはよくありませんが、トマトは健康にいい野菜。適量を食べることでさまざまなメリットが期待できます。
次:トマトに期待できるメリット