
「当てはまってるわ…」コレステロールが高い人の特徴と、医師おすすめの“下げるコツ” (2/2)
「ながら運動」もおすすめ
岡村先生:なかなか運動する時間が確保できない方には、スキマ時間や移動中にできる「ながら運動」がおすすめです。
・歯磨きをしながら「つま先立ち」する
・テレビを見ながら「スクワット」する
・電車移動の際は、目的地の一駅手前から歩く
・駅ではエレベーターやエスカレーターを使用しない
まずは手軽な運動から始めて、少しずつ体を慣らしていくとよいでしょう。
コレステロール上昇を防ぐ「生活のポイント」
岡村先生:コレステロールのバランスを整えるには、日々の生活習慣も大切です。次のようなことを意識しましょう。
ポイント1 こまめにストレスを発散しよう
慢性的にストレスを感じていると、血液中にLDLコレステロールが増え過ぎてしまう恐れがあります。こまめにストレスを発散するように心がけましょう。
・日中に太陽の光を浴びる
・就寝前にストレッチする
・熱中できる趣味の時間を作る
ポイント2 毎日6~7時間の睡眠時間を確保しよう
毎日6~7時間の睡眠時間を確保して、睡眠不足にならないようにしましょう。
睡眠不足は脂質の代謝に影響を与えます。また、十分な睡眠がとれていないと、「体の組織の修復がスムーズに行われない」、「ストレスが溜まりやすくなる」、「血圧上昇」などにつながる恐れがあります。
ポイント3 禁煙しよう
タバコは「LDLコレステロール値」を上昇させ、「HDLコレステロール値」を低下させる作用があると考えられています。喫煙している人は、禁煙を目指しましょう。
ポイント4 お酒を飲みすぎに気をつけよう
お酒の種類 | 1日あたりの目安量 |
ビール | 中瓶1本(500ml) |
日本酒 | 1合(180ml) |
チューハイ | (7%)350ml |
ウイスキー | ダブルで1杯(60ml) |
お酒を飲みすぎないよう、あらかじめ摂取量を決めておくようにしましょう(1日25g以下が目安)。アルコールを飲みすぎると、LDLコレステロールが高くなることがあります。
また、アルコールは、それ自体が高カロリーであることに加えて、おつまみ等と一緒に摂るケースが多いため過食につながる場合があります。
▼参考
日本医師会 知って得する病気の知識
一般社団法人 福山市医師会 脂質の検査
全国健康保険協会 【脂質異常症】 コレステロールと中性脂肪がたまると
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト 脂質異常症を改善するための運動
監修者プロフィール
岡村 信良(おかむら・のぶよし)先生
内科医。経歴:平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
<Edit:編集部>
※本記事は、Medicalook(メディカルック)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。