ウェルネスフード
2025年7月5日

さば缶に納豆を加えると、どんな効果が期待できる?[医師監修]

夏バテ対策として注目を集めている食材の組み合わせが「さば納豆」です。さば缶と納豆、どちらも栄養豊富な食材として知られていますが、組み合わせることでさらなる健康効果が期待できることをご存じでしょうか。

さば納豆の驚くべき相乗効果についてテレビなどでおなじみのイシハラクリニック副院長の石原新菜先生に詳しく解説していただきました。

さば缶×発酵食品が夏バテに効く理由

「さば缶はDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などのオメガ3系脂肪酸が豊富に含まれており、血液サラサラ、動脈硬化の予防、血圧を下げる、脳機能にもよいため、認知症予防につながります。筋肉の元になるたんぱく質もしっかりとれて、冷えの予防・改善にもつながります」(石原先生)

「キムチや納豆などの発酵食品は、免疫力を高めたり、血流や代謝を促し、体の中から冷えを改善する効果があるため、"腸活"につながり、夏場の冷えや夏バテ対策につながります」(石原先生)

さば缶の栄養メリットが凄すぎる!夏バテ対策にも最適な理由とは[医師監修]

相乗効果抜群!さば缶のEPA が腸の炎症も抑制

さらに注目すべきは、さば缶との相乗効果です。

「食生活が偏って腸内環境が悪い人は腸の炎症が起こっていますが、さばに含まれる『EPA』は炎症を抑えるので、それを改善するにも効果的です。さば缶と発酵食品を合わせることで、栄養価がさらに高まり、腸内環境や免疫力、骨の健康、生活習慣病予防など多方面で相乗効果が期待できるので、日々の食事に積極的に取り入れましょう。さば缶の汁も栄養が豊富なので、汁ごといただくことで旨味や栄養がアップするのでおススメです」(石原先生)

意外と合う!さば缶を汁ごと使った「さば納豆」で夏バテ予防

おすすめ組み合わせは「さば納豆」です。納豆の持つ発酵パワーとさば缶の栄養素が組み合わさることで、夏バテ知らずの体づくりが期待できます。

「納豆をはじめとする大豆製品がたんぱく質やビタミンB1 など夏バテ予防に必要な栄養素を豊富に含みます。『さば缶×納豆』など、毎食2 種類以上のたんぱく質(卵・肉・魚・豆腐・納豆ほか)をしっかり摂ることで夏バテ予防にもつながります。日々の食事に積極的に取り入れましょう。」(石原先生)

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塩分を気にする方にもおすすめ!「さば水煮食塩不使用」

さば納豆の健康効果を最大限に引き出すには、品質の良いさば缶選びが重要です。そこで編集部がおすすめするのが、マルハニチロの「さば水煮 食塩不使用」です。

食塩、調味料を使用しておらず、料理素材としてお好みの味で調理ができるため、しょうゆなどの調味料を使用する場合も、さば缶が食塩不使用なら全体の塩分量をコントロールしやすくなります。

健康志向の方や小さなお子さまがいるご家庭にも安心してお使いいただけます。

監修者プロフィール

石原新菜先生

医師・イシハラクリニック副院長。健康ソムリエ理事。ロングライフラボ理事。秋田栄養短期大学教授(客員)。父、石原結實氏のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。全国からプチ不調に悩む女性の生活指導や食事アドバイスを行う。特に冷え性治療に実績がある。

<Edit:編集部>