朝カーテンをあけて水を飲む女性
ヘルス&メンタル
2025年10月6日

【専門家視点で改善】自律神経が乱れる原因とは?季節・生活習慣・ホルモンと要因はさまざま (2/3)

セルフチェック! あなたの自律神経は乱れやすい?

では、ご自身の状態を客観的に見てみましょう。当てはまるものが多いほど、自律神経のバランスが乱れやすい生活習慣や体質かもしれません。

□ 寝つきが悪い、または夜中に何度も目が覚める

□ 朝、すっきりと起きられないことが多い

□ 日中、理由もなく体がだるい、または急に眠くなる

□ めまいや立ちくらみが時々ある

□ 季節の変わり目や天気が悪い日に不調を感じやすい

□ 肩こりや頭痛が慢性的にある

□ 食後に胃がもたれたり、便秘や下痢を繰り返したりする

□ ちょっとしたことでイライラしたり、不安になったりする

□ 運動習慣がほとんどない

□ 就寝直前までスマートフォンやPCを見ている

□ (女性の場合)月経前や更年期にあたる

その不調、自律神経以外の病気の可能性も……

「自律神経の乱れ」と似た症状は、他の状態や病気でも起こります。自己判断は禁物ですが、受診の際の参考としてご覧ください。

① 自律神経の乱れ

主な特徴

動悸、息切れ、胃の不快感、頭痛、めまい、不眠など、多様な症状が出たり消えたりする
はっきりした原因がわからず、日によって体調が大きく変わる

関連する原因・状態

慢性的なストレス
睡眠不足や不規則な生活
季節の変わり目や気候の変化

受診を検討する科

内科、心療内科

ポイント
自律神経は、体の調子を24時間コントロールする“自動運転システム”のようなもの。心と体、両方のバランスを整えることが改善の鍵になります。

 

② 更年期症状

主な特徴

ほてり、のぼせ、異常な発汗
イライラや気分の落ち込み、不安感
特に40代後半以降の女性に多い

関連する原因・状態

エストロゲン(女性ホルモン)の分泌低下

受診を検討する科

婦人科

ポイント
更年期症状はホルモンの変化による自然な現象。ただし、症状がつらい場合は**ホルモン補充療法(HRT)**などの選択肢もあるため、我慢せず専門医に相談を。

③ 気象病・寒暖差疲労

主な特徴

雨の前や台風が近づくと体調が悪化する
気温差が大きい日に疲労感、頭痛、めまいなどを感じやすい

関連する原因・状態

気圧、気温、湿度などの急激な変化により、自律神経が乱れる

受診を検討する科:

内科、耳鼻咽喉科(特にめまいや耳の違和感がある場合)

ポイント:
気象病は最近、注目が高まっている現代病のひとつ。耳の奥にある内耳のセンサーが気圧変化をキャッチして体に影響を与えるとも言われています。

④ 他の疾患が隠れている場合

主な特徴

動悸だけが続く
喉の異常な渇き、急激な体重変化
局所的な症状が慢性的に現れる

関連する原因・状態

甲状腺の疾患(バセドウ病、橋本病など)
糖尿病
心疾患など

受診を検討する科

内科、各専門科(例:循環器内科、内分泌科など)

ポイント
症状が絞られている場合は、大きな疾患の初期サインの可能性もあります。定期検診を受けたり、症状をメモして相談するのが第一歩。

次:今日からできる自律神経の整え方

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