精神的に疲れている人の特徴とは。こんな症状は「心の限界サイン」です (2/2)
精神的に疲れているときの対処法。まず何をすべきか?
ここでは、一時的な精神的疲労を感じたときに、まず取り組みたい対処法を紹介します。
「物理的に休む」を最優先にする
スマホを見ながら横になるのは、休息のようでいて、脳は情報処理を続けています。
本当の休息は、画面から離れて、目を閉じる、湯船につかる、静かな場所で過ごすこと。「何もしない時間」を意識して作りましょう。
睡眠の質を整える
寝る1時間前のスマホを控える、部屋を暗くする、入浴で体を温めるなど、入眠しやすい環境を作ります。睡眠は、心の疲れに対する最強の処方箋です。
入ってくる情報量を減らす
SNSやニュースを断つだけでも、脳の負担はぐっと軽くなります。「ちょっと見るだけ」が積み重なると、思った以上に消耗します。
予定を間引く
「行かなきゃ」「やらなきゃ」を一度棚卸しして、減らせるものを減らします。罪悪感が伴うことも多いですが、心が疲れているときの予定キャンセルは、自分を守る判断です。
体を軽く動かす
激しい運動でなくて構いません。散歩や軽いストレッチで体を動かすと、気分のこわばりがほぐれることがあります。
話せる相手に愚痴を聞いてもらう
きれいに整理しなくていいので、心のなかにある不満や不安をそのまま言葉にしてみる。話すだけで気持ちが軽くなることはよくあります。
温かいものを口にする
スープ、お茶、おかゆなど、体を内側から温めるものは、心にもじんわりと効きます。食欲がないときも、飲み物だけは意識して取りましょう。
これらの対処を1〜2週間続けても回復しない場合は、一時的な疲労ではなく、心の限界に近づいている可能性があります。次の章を参考に、次のステップを考えてみてください。
「心の限界サイン」を感じたときは、まず何をすべきか?
心の限界が近いと感じたとき、まずやってほしいのは「一人で何とかしようとしない」ことです。これまでに紹介してきたセルフケアでは追いつかない段階なので、早めに外の力を借りる必要があります。
早めに医療機関を受診する
心療内科、精神科、メンタルクリニックなどに相談してみましょう。「これくらいで病院に行っていいのかな」と迷う人が多いですが、専門家は「行く必要があるかどうか」を判断する場所でもあります。
手遅れになる前に、軽いうちに受診することは、決して大げさなことではありません。
仕事や家事から、いったん離れる
無理を続けたまま心の限界を迎えると、回復にはずっと長い時間がかかります。
医師に診断書を書いてもらい、休職や時短勤務を申し出る、家族にしばらく家事を任せるなど、責任からいったん離れる仕組みを作ることが大切です。
信頼できる人に「今の状態」を伝える
一人で抱え込まないことは、回復のうえで非常に重要です。
家族、友人、上司、産業医など、話せそうな相手に「今、しんどい」と伝えてみてください。すべてをきちんと説明する必要はありません。
公的な相談窓口を活用する
身近に話せる人がいないときは、自治体の精神保健福祉センターや、よりそいホットライン、いのちの電話など、無料で相談できる窓口があります。電話やチャット、メールなど、自分が使いやすい方法から試してみてください。
心の限界は、頑張ってきた人にこそ訪れるものです。回復には時間がかかりますが、適切な助けにつながれば、少しずつ良くなっていきます。
「ここから先は専門家と一緒に」と決めるところから始めてみませんか?
監修者プロフィール
神谷町カリスメンタルクリニック院長
松澤 美愛先生
東京都出身。慶應義塾大学病院初期研修後、同病院精神・神経科に入局。精神科専門病院での外来・入院や救急、総合病院での外来やリエゾンなどを担当。国立病院、クリニック、障害者施設、企業なども含め形態も地域も様々なところで幅広く研修を積む。2024年東京都港区虎ノ門に「神谷町カリスメンタルクリニック」を開業、院長。精神保健指定医/日本精神神経学会/日本ポジティブサイコロジー医学会
URL https://charis-mental.com/
InstagramURL https://www.instagram.com/charismentalclinic
<Text:外薗 拓 Edit:編集部>


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