ヘルス&メンタル
2026年6月26日
なぜ?猛暑が腸内環境を悪化させる理由。「ヨーグルトを食べる」では全然足りない! (2/3)
1. 抜けない疲労感
酪酸はもともと、腸のバリア機能を支えるタンパク質の発現を促進し、腸管バリアを強化しています。酪酸が減ってバリアが緩むと、本来通らないはずの細菌の破片や毒素が血中に漏れ出します(=腸漏れ)。
漏れ出した炎症因子は全身を巡り、肝臓などで慢性的な炎症を引き起こします。この慢性炎症が、「しっかり寝ても疲れが取れない」「体がだるい」「微熱感が続く」といった夏特有の疲労感の正体である可能性が指摘されています。
夏の疲労感は「暑さで体力を消耗したから」だけではなく、「暑さで腸管が弱ってしまったこと」や「酪酸不足で腸が漏れ、慢性炎症が起きているから」かもしれません。
2. 寝付けない・眠りが浅い
近年の研究で、酪酸をはじめとする短鎖脂肪酸が、腸と脳を結ぶ「腸脳相関」を介して睡眠の質に深く関わっていることが明らかになってきました。
酪酸は、睡眠ホルモン「メラトニン」の前駆体であるセロトニン(腸で約9割が作られる)の産生に関与し、また体内時計の調整にも影響します。
猛暑で酪酸産生菌が減ると、寝苦しさだけでは説明できない「眠りの浅さ」「夜中に目が覚める」「朝のだるさ」が生じやすくなります。「熱帯夜のせいだろう」と片付けがちな睡眠不調も、お腹の夏バテのサインかもしれません。
3. 夏風邪をひきやすくなる
酪酸は、過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」を誘導し、免疫のバランスを整える働きを担っています。
酪酸産生菌が減少して酪酸が不足すると、免疫の司令塔である腸の機能が乱れ、ウイルス感染への抵抗力が低下します。
「夏風邪をひいた」「冷房で喉をやられた」と感じている人は、もしかすると暑さによる腸内環境の悪化=酪酸産生菌の減少が潜んでいる可能性があります。
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