ASDの人が「自己中心的」「他者視点がない」と誤解される理由とは?
ヘルス&メンタル
2026年7月21日

ASDの人が「自己中心的」「他者視点がない」と誤解される理由とは? (2/3)

なぜ会話がかみ合わない?ASDの人によくあるコミュニケーションのすれ違い

具体的なすれ違いの例も見ていきましょう。

会話のすれ違い

よくあるのが、言葉の受け取り方をめぐるすれ違いです。

ASDの人は言葉を文字通りに受け取る傾向があり、「適当にやっておいて」のような曖昧な指示は伝わりにくいことがあります。皮肉や冗談も、真に受けてしまうことがあります。

非言語的コミュニケーションのすれ違い

また、表情や声のトーン、場の空気といった、言葉にならない情報の読み取りが苦手な場合もあります。相手が不機嫌になっていることに気づかず、会話を続けてしまうようなケースです。

「暗黙の了解」に気づきにくいことも、すれ違いの原因になります。「今忙しいから話しかけないでほしい」といった、あえて言葉にされていない期待は、明示されない限り伝わりにくいのです。

発達障害「ASD(自閉スペクトラム症)」の男性に見られやすい5つの特徴とは?発達障害「ASD(自閉スペクトラム症)」の男性に見られやすい5つの特徴とは?

音や光、感覚に対するストレス度合いのすれ違い

そして、音や光、人混みなどへの感覚の敏感さも見過ごせません。強いストレスを感じてその場から距離を置いたり、会話への反応が薄くなったりすることがあり、これが「興味がない」と誤解されることもあります。

こうしたすれ違いは、どちらか一方だけの問題ではありません。お互いの伝え方や受け取り方の違いを理解することが、解決への第一歩になります。

次:円滑にコミュニケーションをとるための工夫

1 2 3