ASDの人が「自己中心的」「他者視点がない」と誤解される理由とは?
ヘルス&メンタル
2026年7月21日

ASDの人が「自己中心的」「他者視点がない」と誤解される理由とは? (3/3)

ASDの人と円滑にコミュニケーションをとるための工夫

周囲の方が意識できる工夫を、3つご紹介します。

1つ目は、具体的に伝えることです。「早めに」「なるべく」といった曖昧な表現は避け、「15時までに」のように具体的な言葉で伝えると、誤解が減ります。

2つ目は、気持ちや意図を言葉にすることです。表情や態度で察してもらうのではなく、「今、少し困っている」と言葉で伝えてみると、状況が伝わりやすくなります。

3つ目は、決めつけずに確認することです。「わざとやっている」と判断する前に、「今のはどういうつもりだったか」を本人に聞いてみましょう。

多くの場合、悪意はなく、確認することで誤解を防ぐことができます。

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ASDの人が誤解されず人間関係を築くためのポイント

ASDの当事者の方が意識できるポイントも、3つご紹介します。

自分の特性を信頼できる人に伝えておく

1つ目は、自分の特性を信頼できる人に伝えておくことです。「率直に話してしまうことがある」など、あらかじめ伝えておくと、周囲も受け止めやすくなります。

もし自分の特性が分かりにくかったら、信頼できる近くにいる人に聞いてみましょう。「あなたにはこんな傾向やあんな傾向がある」と教えてくれることでしょう。

それを自分の特性と捉えて、周りの人に伝えていく意識を持つとコミュニケーションがスムーズになります。

わからないときは確認する

2つ目は、わからないときは遠慮せず確認することです。相手の反応が読み取りにくいときは、「今の話、大丈夫だった?」と聞いてみましょう。憶測で判断するより、誤解が少なくなります。

自分に合った伝え方にする

3つ目は、自分に合った伝え方を活用することです。話し言葉が苦手な場合は、メールやメモなど文字での伝達を活用してみると、気持ちが伝わりやすくなります。

「特性による違い」は性格の欠点ではない

ASDの特性の表れ方には個人差があり、すべての人に当てはまるわけではありません。大切なのは「特性による違い」を性格の欠点として捉えないことです。

理解が広がることで、すれ違いは少しずつ減らしていけます。

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監修者プロフィール

神谷町カリスメンタルクリニック院長
松澤 美愛先生

東京都出身。慶應義塾大学病院初期研修後、同病院精神・神経科に入局。精神科専門病院での外来・入院や救急、総合病院での外来やリエゾンなどを担当。国立病院、クリニック、障害者施設、企業なども含め形態も地域も様々なところで幅広く研修を積む。2024年東京都港区虎ノ門に「神谷町カリスメンタルクリニック」を開業、院長。精神保健指定医/日本精神神経学会/日本ポジティブサイコロジー医学会
URL https://charis-mental.com/
InstagramURL https://www.instagram.com/charismentalclinic

<Text:外薗 拓 Edit:編集部>

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