HMBとは。筋トレ効果を高めるってホント?│管理栄養士の食トレ学
トレーニングやダイエットに欠かせない「食事」。多くのトレーニーが抱えている栄養・食生活のギモンについて、ボディメイクを食事面からサポートする「Muscle Deli(マッスルデリ)」の管理栄養士・調理士である瀧川みなみさんが解説します。
今回のテーマは、筋トレやランニングをする人から関心が高い“アミノ酸”について。筋肉をつけたい筋トレ民に人気のサプリメント「HMB」とはなにか、どんな働きが期待できるのか聞いてみました。
筋トレ界隈で最近よく聞く「HMB」とは何でしょうか。筋肉にどんなメリットがありますか?
「HMB」とは
HMBとは、ベータヒドロキシベータメチル酪酸(beta-hydroxy-beta-methylbutyrate)の略称で、必須アミノ酸のロイシンが体内で変換された後の物質のことを指します。
一般に、摂取されたロイシンの約5%が体内でHMBに変換されます。そのため、HMBサプリは効率的にHMBが摂取できる方法と言えるでしょう。
HMBを摂取するメリットは
HMB摂取の主なはたらきと、それによるメリットは以下の2点です。
1. 筋肉の合成を助ける
2. 筋分解を抑制する
国内外での研究(※1)によると、高齢者に対し【A:レジスタンストレーニング(筋トレ)に加えてHMBを含んだ食事を摂取したグループ】と【B:レジスタンストレーニング(筋トレ)と通常の栄養摂取を組み合わせたグループ】では、HMBを摂取したAグループの方が、筋力や筋量が上回ったとの結果も出ています。
ただし、上記の効果を得るためには栄養バランスの摂れた食事を摂っていることが前提です。
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[プロフィール]
瀧川みなみ(たきかわ・みなみ)
株式会社Muscle Deli管理栄養士、調理師。青山学院大学文学部卒業後、専門学校で調理師、食生活アドバイザー、栄養教諭を取得。専門学校卒業後は大手外食企業で働きながら管理栄養士を取得。接客、店舗管理、副料理長を務めたのち本社の商品企画・開発部門でデザートメニューの商品開発をおこなう。その後、クラウドレストランを運営するベンチャー企業に転職し、8ブランドの立ち上げを実現。より多くの人に向けて体・健康づくりの手伝いがしたいと思い、Muscle Deliに入社。商品開発、栄養指導、レシピやコラム作成等を担当。プライベートでは料理教室や食事に関するセミナーなどのイベントを主催。
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<Text:編集部/Photo:Getty Images>