「グルテンフリー」とは。どんなメリットがある?ダイエットにいいってホント?|マッスルデリ管理栄養士が解説
体を鍛えている筋トレ民も、細くなりたいダイエット民も、時には食べすぎ、飲みすぎることもあるでしょう。どうやったらリカバリーできるのか。ボディメイクを食事面からサポートする「Muscle Deli(マッスルデリ)」の管理栄養士・瀧川みなみさんに、よくあるギモンを聞いてみました。
今回は「グルテンフリー」について。グルテンフリーを記載した食品は多く目にしますが、グルテンフリーとはどんな食生活のことを指すのでしょうか。また、健康や美容、ダイエットにどんな影響を与えるのでしょうか。
Q.今さらですが「グルテンフリー」とは何ですか?グルテンフリーのほうが健康やダイエットにいいのですか?
A.グルテンフリーとは、「グルテンを含まない食品」や「グルテンを摂取しない食生活」のことを指します。
グルテンフリーについて
グルテンフリーとは、グルテンがない状態、すなわち「グルテンを含まない食品」や「グルテンを摂取しない食生活」のことです。
グルテンはタンパク質の一種です。小麦粉にはグルテニンとグリアジンというタンパク質が含まれています。水を加えてこねるとそれらのタンパク質が絡み合い、グルテンとなります。グルテンは主にパン、パスタ、クッキー、スナック菓子、ドーナッツ、カレー、シチューといった小麦粉を主原料とするものに多く含まれます。
グルテンフリー食は、もともとは小麦アレルギーやグルテンに対する不耐症であるセリアック病の人への食事法として誕生しました。その後、とあるアスリートがグルテンフリー食に切り替えたところ、成績が飛躍的に伸びたことをきっかけに話題が沸騰。
さらに海外セレブやモデルたちもダイエットや美容のためにグルテンフリーを取り入れたことにより、ブームに火がついたのです。
グルテンフリーのメリット
グルテンフリーは、冒頭でお話ししたようなセリアック病や小麦アレルギーなど、グルテン摂取に起因する身体の不調や疾患をお持ちの方にとってメリットがあると言えます。
近年ではセリアック病や小麦アレルギーほどではなくても、グルテン摂取が原因でちょっとした倦怠感や頭痛など、身体の不調を引き起こしてしまう人がそれに気づかずに生活していることがわかってきました。
また、グルテンが苦手な体質でない人にとってもメリットがあります。小麦製品を食べる頻度が多かった方がグルテンフリーの食生活に切り替えると、副次的にバターなどの脂質や小麦、砂糖など糖質の摂取量が減ります。結果的にカロリーダウンできるという点でダイエットにつながります。
同じく脂質摂取量も適正量になることでニキビや吹き出物などの肌トラブルも起きにくくなることは美容面で利点と言えるでしょう。
グルテンフリーのデメリット
注意点としては、いきなりグルテンフリーを取り入れようとすると、食の選択肢が狭くなります。それにより、逆に栄養バランスが偏ってしまう、我慢している分がストレスになってしまうことも。大切なのは、栄養バランスの良い食事習慣を身につけることです。
グルテンの摂りすぎを感じている場合は、1日1品グルテンフリーに置き換えるなど、無理のない範囲で食生活を振り返ることから始めてみてください。
[プロフィール]
瀧川みなみ(たきかわ・みなみ)
株式会社Muscle Deli管理栄養士、調理師。青山学院大学文学部卒業後、専門学校で調理師、食生活アドバイザー、栄養教諭を取得。専門学校卒業後は大手外食企業で働きながら管理栄養士を取得。接客、店舗管理、副料理長を務めたのち本社の商品企画・開発部門でデザートメニューの商品開発をおこなう。その後、クラウドレストランを運営するベンチャー企業に転職し、8ブランドの立ち上げを実現。より多くの人に向けて体・健康づくりの手伝いがしたいと思い、Muscle Deliに入社。商品開発、栄養指導、レシピやコラム作成等を担当。プライベートでは料理教室や食事に関するセミナーなどのイベントを主催。
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<Text:編集部/Photo:Getty Images>