ダイエット効果に差が出るかも。運動に適した「痩せる時間帯」とは (1/2)
ダイエットをするのに適した「痩せる時間帯」があることをご存じでしょうか?
運動やエクササイズをただやみくもにするよりも、体の仕組みや、痩せやすい時間帯を知ることでダイエット効果が高まります。
ホルモンの分泌や代謝も関わっていますので、しっかり理解して、効率的にダイエットをしましょう。
運動効果が期待できる時間帯とは
ダイエットや運動をするのに、時間帯は関係ないように思いますが、実は関わっています。「コルチゾール」と呼ばれるホルモンは別名「ストレスホルモン」とも呼ばれ、ストレスがかかったときに分泌されます。
コルチゾールの分泌は悪いことではないのですが、過剰に分泌されると、インスリン分泌にも関与してくるため、糖や脂肪が蓄積されやすくなります。
コルチゾールの分泌が少ないのは、朝7時ごろと夜19時ごろです。この時間帯がダイエットに向いていると思われますが、運動をするタイミングは個人のライフスタイルや体内リズムに合わせることが大切です。
以下では、適している時間帯、逆に避けた方がいいタイミングなどをご紹介します。
朝・昼・夜、それぞれの運動に適したタイミングとは
運動をするには、自分のタイミングもありますが、基本的には午前中や昼休み、夕方に行うとよいでしょう。その理由を見ていきます。
朝の運動のメリット
午前中は運動に適しています。朝食前に運動する場合は、軽いストレッチなどがおすすめです。朝食前に運動すると、食欲を抑えられる効果も期待できるでしょう。
また、朝に運動すると交感神経が活発になり、基礎代謝もアップできます。ただし、朝の運動を取り入れる際は、起床直後を避けましょう。
昼の運動のメリット
朝になかなか時間がとれない場合は、昼の運動もおすすめです。日中は交感神経が活発に働いているため、運動に適しています。
しかし、お昼休みを活用して運動する場合は、激しい運動は不向きです。少し遠くまで歩いたり、ストレッチをするなど、軽めの運動にしておきましょう。
夜の運動のメリット
夕方の時間帯も、交感神経が優位なので運動には向いています。この時間帯は体も温まっており、運動することで高い脂肪燃焼効果が期待できます。シャワーを浴びることで交感神経が活性化されるため、シャワー後の運動がおすすめです。
ただし、夜が深まるにつれて交感神経から副交感神経に切り替わっていくので、激しい運動は避けたほうがよいです。ストレッチやヨガなど、筋肉をほぐして疲れを溜めない、かつリラックスできるものがよいでしょう。
運動を避けたほうがいいタイミングは?
運動に適していないタイミングもあります。間違ったタイミングで運動を行うと、かえって体に負担がかかることがあります。
起床直後
起床直後は、まだ副交感神経から交感神経へと完全に入れ替わっていません。また、体温が低く、血圧も不安定になっており、けがをするリスクがあります。体の準備ができていない状態で激しい運動を始めてしまうと、かえって負担がかかるので危険です。
朝食前は運動に適した時間帯であると先述しましたが、起床直後は避けてください。起床をしたら、まずは簡単な体操やストレッチなどをして、体を温めることからはじめましょう。
激しい空腹時
激しい空腹時は、体にエネルギーが足りない状態。そのようなときに運動してしまうと、低血糖を起こしたり、めまいや不整脈が起こる危険性もあります。
また、おなかが非常に空いているときに運動すると、脂肪燃焼効果が得られるどころか、エネルギー不足により筋肉を分解してエネルギーを作り出そうとする可能性もあるため避けましょう。
空腹状態では集中力も落ちます。激しい空腹がある際は、運動前にゼリー飲料や軽食などで栄養を補給することをおすすめします。
満腹時
満腹時の運動も体に負担がかかります。胃の中に食べ物がある状態では、消化器官が活発になっており、血液の循環もよくなっています。この状態で運動をすると、消化のために必要な血液が行き届かず、消化不良にもつながります。
消化不良になると、気分が悪くなったり、吐き気が出たりするため、激しい運動は避けるべきです。また、血液循環が活発なときに運動をすると、心臓にも負荷がかかります。
食後に運動をしたい場合は、個人差もありますが食後30分~1時間ほど経過してからにしましょう。
就寝前
寝る前に激しい運動をすると、交感神経が活発になり、興奮して寝つけなくなる可能性があります。就寝前に息が上がるほどの強度の高い運動は避け、激しい運動はベッドに入る3時間前までに終わらせておくのがベストでしょう。
寝る前に運動をしたい場合は、運動の強度が比較的低いヨガやストレッチ程度にしておきましょう。心や体の緊張をゆるめ、睡眠の質がよくなる効果もあります。
では、どんな運動がダイエット向きと言えるでしょうか。また、それを行うと効果的なタイミングとは。