ズキズキと痛む頭…それ梅雨のせいかも!「頭痛の対処法」を医師が解説
梅雨時期はとくに、「頭がズキズキとする」「締め付けられるような頭痛を感じる」という人が多いようです。ヘルスケアテクノロジーズ株式会社が行った、全国の20~60代の男女1,098名を対象にした調査では、梅雨時期の不調として悩んでいることのナンバー1は、頭痛とのこと。
そこで、お医者さんに頭痛への対処法を聞いてみました。
「梅雨時期は普段より、頭痛の頻度増す」が約6割も
全国の“頭痛持ち”である20~60代の男女1,113名を対象にした調査では、59.5%が「梅雨時期は、普段より頭痛の頻度が増加すると思う」と回答しました。
また、「梅雨の時期に頭が痛くなるのは、1週間のうち平均何日程度ですか」という質問に対しては、4日・5日・6日・毎日のいずれかを選んだ人は合計で35.6%おり、約3人に1人は1週間のうち半分以上を頭が痛い状態で過ごしていることが判明しました。
医師が解説!頭痛のメカニズムや対処法
頭痛には大きく分けて、
- 主な症状は頭痛である「一次性頭痛」
- 何らかの病気が原因の「二次性頭痛」
の2種類がありますが、今回は一次性頭痛の場合についてお話します。二次性頭痛の可能性が疑われる場合は、すぐに適切な医療機関を受診することをおすすめします。
主な症状は頭痛である「一次性頭痛」のメカニズム
一次性頭痛には、緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛などがあり、慢性頭痛と呼ばれることも。中でも、緊張型頭痛は圧倒的に患者数が多く、次に片頭痛に悩む人の割合が多い傾向があります。
梅雨の時期に頭痛が起こるメカニズムについては、実は明確には分かっていませんが、一説では、以下のようなメカニズムではないかと言われています。
- 気圧の変化を内耳(耳の奥にある感覚器官)が感じる
- 脳の視床下部(自律神経を制御している部分)を通して交感神経活動が活発になる
- ノルアドレナリンというホルモンが血液中に放出される
- ノルアドレナリンのホルモンが、痛みを感じる神経を刺激する
頭痛の対処法
実は頭痛の対処法は、タイプによってさまざま。ご自身の頭痛が何に起因するのかを知ることが大切です。
例えば、緊張型頭痛と片頭痛は温める/冷やすと全く逆の対処が有効になります。緊張型頭痛と片頭痛を併発する方もいるため、自分に合った対処法をご自身で判断するのは、非常に難しいため医療の専門家に相談しましょう。
タイプ別、頭痛の対処法例
緊張型頭痛 | 偏頭痛 | |
原因 | 筋肉のこり、血行不良など | 血管が拡張して神経を刺激する |
対処法 | ・体や患部を温める(お風呂にゆっくりつかるのがおすすめ) ・首や肩、背中に温湿布を貼る ・同じ姿勢のまま長時間過ごすことは避ける (特にデスクワークでは適切な姿勢になるよう机や椅子を調整してストレッチの時間を作る、スマホにも注意) |
・頭を冷やす(長風呂や熱いお湯での入浴は避ける) ・光、音、匂いなどの刺激を避けて安静にする ・食事の食べ過ぎや、刺激物の摂取を避ける ・カフェインもNG(血管が収縮するため一時的に症状が和らぐことがあるが、カフェインが抜けると悪化してしまう) |
「待ち時間が長い」「診察が必要な症状なのか判断に迷う」と思い、病院に行かない人も多いでしょう。そんな人は、ヘルスケアテクノロジーズのヘルスケアアプリ「HELPO」の「健康医療相談チャットサービス」という機能を活用すると良いかもしれません。
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<Edit:編集部/調査引用:ヘルスケアテクノロジーズ「HELPO」>