ヘルス&メンタル
2025年1月30日
食欲が止まらないのは栄養不足のサイン?栄養士に聞いた原因と対策 (1/3)
お腹はいっぱいなのに食欲が止まらない。ストレスが溜まると食欲が増すような気がする。栄養不足の人や、ホルモンバランスが乱れている人に起きがちな症状です。食欲が止まらない原因を、栄養士・神原李奈さんが解説します。
食欲が止まらないのは「栄養不足」のサイン?
神原先生:食べているにも関わらず食欲が止まらないのは、以下の可能性があります。
- 必要な栄養素が不足している
- 食事の栄養バランスが悪い
たとえば、たんぱく質が不足していると、空腹感が生じやすいと言われています。そのため、間食や食べ過ぎの原因になることがあります。
栄養不足になりやすいのはこんな人
ちなみに、栄養不足になりやすい人にはこんな傾向があります。
・極端な食事制限をしている人
・外食が多い人
・食べ物の好き嫌いが多い人
・1回の食事量が少ない人
食欲増加はストレスやホルモンの影響でも起きる
神原先生:食欲増加はほかにもストレス、ホルモンバランスの乱れでも起こることがあります。
原因1 ストレス
神原先生:脳がストレスを感じると、食欲が増しやすくなります。
なぜなら、脳がストレスを感じることで、以下の変化が体内で起こるためだと考えられています。
身体に危険が起きたと感知
↓
危険に対応しようとストレスホルモン「コルチゾール」が増加
↓
食欲抑制作用を持つホルモン「レプチン」が減少
原因2 女性ホルモンの影響
神原先生:排卵期から月経前はプロゲステロン(女性ホルモン)の分泌量が増加します。
・妊娠に備える
・血糖値が変動しやすくなる
上記の働きがあるため、食欲が増すと言われています。
また、月経前はエストロゲン(女性ホルモン)の分泌量が減少しやすい傾向にあります。その結果、セロトニンの働きを調節する作用が弱まり、精神が不安定になり、食べ過ぎると言われています。
▼女性ホルモンの働き
働き | 増える時期 | |
プロゲステロン | ・基礎体温を上げる ・水分や栄養素をため込む ・子宮内膜を妊娠しやすい状態にする →痩せにくい時期 |
排卵期から月経前 |
エストロゲン | ・代謝を上げる ・自律神経を安定させる ・肌の潤いやツヤを守る →痩せやすい時期 |
月経後から排卵期 |
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