ヘルス&メンタル
2025年2月25日

もしかして愛着障害?「愛情不足で育った男性」に見られる5つの特徴 (1/3)

幼少期に十分な愛情を受けずに育つと、その後の人間関係や恋愛に大きな影響を与えることがあります。

とくに男性の場合、社会的な期待や文化的背景から、感情を表に出しにくく、問題を抱え込んでしまう傾向があります。

この記事では、愛情不足で育った男性に見られる特徴を5つ取り上げ、その背景にある心理学的な理由、特に愛着障害との関連について、親子関係心理学の専門家・合同会社serendipity代表の三凛さとしさんが解説します。

子どもの頃の愛情不足は「愛着障害」を招きやすい

愛着障害とは、乳幼児期に養育者との間で安定した愛着関係を築けなかったことによって生じる、対人関係や社会性の問題のことです。

愛着とは、特定の人との間に築かれる情緒的な絆であり、安心感や安全基地の役割を果たします。

愛着障害には、主に以下の2つのタイプがあります。

反応性愛着障害:人に対して極端に警戒心が強く、感情表現が乏しい
脱抑制型愛着障害:誰にでも過剰に馴れ馴れしく、警戒心がない

愛情不足で育った男性の特徴とは

愛情不足で育った男性には、愛着障害の症状と共通する特徴が見られることがあります。

1. 感情表現が苦手、または過剰

愛情不足の環境で育った男性は、自分の感情を適切に表現する方法を学ぶ機会が少なかった可能性があります。

そのため、感情を押し殺してしまいがちになったり、逆に些細なことで感情を爆発させてしまったりすることがあります。

これは、養育者から感情を受け止めてもらえず、感情を表に出すことへの不安や恐怖心が強いことが原因です。

愛情不足で育った大人に共通する特徴とは[臨床心理士監修]

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