
ヘルス&メンタル
2025年9月8日
「毎晩、夜中に目が覚める理由」はメンタルにある?眠りを邪魔する“こころのモヤモヤ”対処法 (1/4)
夜中にふと目が覚めて、なんとなく眠れないまま朝を迎える。そんな中途覚醒の原因はさまざまありますが、睡眠の環境や生活習慣だけでなく、心の状態=メンタルにあるかもしれません。不安やプレッシャー、考えごとが眠りを浅くし、“こころのモヤモヤ”が睡眠を邪魔することは少なくないのです。
神谷町カリスメンタルクリニック院長の松澤美愛先生監修のもと、見ていきましょう。
心の状態が眠りを邪魔する? 心理的要因による中途覚醒とは
「最近、夜中に何度も目が覚めてしまう」──そんな悩みを抱えている人の多くに共通するのが、寝る前まで頭や心が休まっていないという状態です。
・明日の仕事がうまくいくか不安
・家族や人間関係の悩みが頭から離れない
・「また眠れないかも」「早く寝なきゃ」と焦って逆に目が冴える
小さなストレスや心配ごとが、脳や自律神経を刺激して眠りを浅くする原因になります。
「不安」や「考えごと」で交感神経が優位に
眠りには、自律神経のバランスが深く関わっています。
通常、夜は「副交感神経」が優位になり、リラックス状態へと導かれるのですが、ストレスや不安が強いと「交感神経」が優位のままになり、眠りが浅くなったり、途中で目覚めやすくなったりします。
さらに、「眠れないことへの焦り」もまたストレスとなり、負のループに陥ってしまうことも。
睡眠は“脳と心のメンテナンス時間”です。ところが悩みごとが多いと、脳が“まだ活動中”と判断して深く眠れなくなってしまいます。夜中に目が覚めるのは、心がまだ休めていないサインかもしれません。
次:いくつ当てはまる? ストレスによる睡眠障害チェックリスト