寒い季節のひざの痛み、「変形性膝関節症」予備軍かも!医師監修チェックリスト
寒さが厳しくなる冬から春先にかけて、「ひざが痛い」「動き始めに違和感がある」と感じる人は少なくありません。その症状、単なる老化ではなく「変形性膝関節症」の初期サインかもしれません。
変形性膝関節症は、加齢とともに膝関節の軟骨がすり減ることで発症する疾患で、40歳以上では約2人に1人が該当するといわれています。進行すると、階段の上り下りがつらくなったり、歩行が困難になるケースもあり、早期の気づきと対策が重要です。
再生医療に精通し、「ひざの再生医療」についての最新情報を発信している小林信也先生の解説を紹介します。
こんな症状があれば要注意! 膝の健康セルフチェック
変形性膝関節症は、初期段階では自覚症状が軽いことが多く、見過ごされがちです。次のような症状に心当たりがある場合は注意が必要です。
- 立ち上がるときに膝が痛む
- 階段の上り下りがつらい
- 正座ができない、またはすぐに脚を崩してしまう
- 長時間歩くと膝が痛くなる
- 膝の曲げ伸ばしで音がする
- 左右の膝の形が微妙に違う
40代以降で、これらの項目に1つでも当てはまる場合は、早めに専門医へ相談することが勧められています。

膝の痛み、約半数が「何もしていない」という現実
セルバンクが実施した調査によると、膝の痛みがあるにもかかわらず「特に何もしていない」と回答した人は約49.6%にのぼりました。
また、膝の痛みにより支障が出ている日常動作としては、「家事」「散歩」「ランニング・ジョギング」などが挙げられています。

我慢しながら日常生活を送っている人が多い一方で、適切な対策が取られていない現状が浮き彫りになっています。
変形性膝関節症の進行は「3段階」
変形性膝関節症は、以下のように段階的に進行します。
初期
軟骨が約25%まで減少。立ち上がりや歩き始めに痛みや違和感が出始めます。
中期
軟骨が25〜75%まで減少し、腫れや痛みが定着。階段の昇降や歩行がつらくなり、O脚が進行することもあります。
末期
軟骨がほとんどなくなり、骨同士が直接当たる状態に。安静時や夜間も強い痛みが続き、歩行が困難になるケースが多くみられます。
専門医が解説 手遅れになる前に必要な対策とは
RDクリニックの小林信也医師は、「症状が軽いと感じていても、実際には進行しているケースは少なくない」と指摘します。特に、運動後に膝が腫れたり、水がたまる場合は注意が必要です。
近年は、痛みを一時的に抑える対症療法だけでなく、すり減った軟骨の修復環境を整えることを目的とした「再生医療」が、将来を見据えた新たな選択肢として注目されています。
再生医療では、自身の脂肪組織などから採取・培養した幹細胞を膝に注入し、損傷した組織の修復を促します。これにより、痛みや炎症の軽減、根本的な膝機能の改善が期待されています。

「手術しかない」と思い込む前に、症状が進行する前段階で専門医に相談することが重要だといいます。
今日からできる、変形性膝関節症予防のポイント
膝の痛みを悪化させないためには、日常生活の見直しも欠かせません。
- 痛みのある膝に体重をかけすぎない
- 体重管理を意識する
- 適度な運動を心がける
- 階段やしゃがむ動作を控える
- 膝をひねる動きに注意する
小さな積み重ねが、将来の膝の健康を左右します。








