むしろ食べたほうが健康的?高カカオチョコレートの“意外な効果”とは[栄養士監修] (1/3)
「カラダにいい!」「普通のチョコは太るけど高カカオチョコレートは太らない!」「高カカオチョコレートで痩せる!」などと小耳にはさみ、スーパーやコンビニのお菓子売り場で高カカオチョコレートをなんとな~く選んで、食べてはいませんか?
本当に、高カカオ(ハイカカオ)チョコレートは身体によくて、太らなくて、それどころか瘦せることまでできる夢のようなスイーツなのでしょうか?
高カカオ(ハイカカオ)チョコレートは普通のチョコレートと何が違うの?
一般的なチョコレートと高カカオ(ハイカカオ)チョコレートとでは、原料となるカカオの含まれる量が違い、ミルクチョコレートなど一般的なチョコレートのカカオ含有率は20~40%程度で、砂糖やミルクなどを配合して甘さを出しています。
一方、カカオ分を70%以上含むチョコレートを高カカオ(ハイカカオ)チョコレートといいます。砂糖やミルクなどの配合量を減らしてカカオの含有率を上げている分、主原料のカカオ特有の味わいが強く、甘さがかなり抑えられているのが大きな特徴です。

しかし、日本チョコレート・ココア協会によると、実は高カカオやハイカカオの表示に定義はなく、ミルクが入らないカカオ分が40~60%ぐらいのチョコレートは「ビター」「ブラック」「スイート」「プレーン」などと呼ばれ、それ以上高くなると高カカオ、ハイカカオなどと呼ばれるとのこと。
ちなみに「ダークチョコレート」というのは、日本独自の呼び名です。
◎カカオ含有率20~40%程度:いわゆる一般的なチョコレートで、主原料のカカオに砂糖とミルクを加えた甘くてまろやかな風味のミルクチョコなど。お砂糖なしの紅茶やコーヒーと一緒に
◎カカオ含有率40~60%程度:砂糖と少量のミルク、またはミルクを使わずに甘さを抑えたチョコレートで、カカオの香りと風味を感じるビター、ブラック、スイート、ダークチョコなど
◎カカオ含有率60~79%程度:ほろ苦さの中に、まだ甘さを感じることができるカカオの風味が強めのチョコレートで、70%を超えると高カカオ、ハイカカオチョコとされる
◎カカオ含有率80~89%程度:カカオの苦みをダイレクトが感じられ、甘みはかなり少ない。ウイスキーなどのお酒と一緒に楽しむのもアリ
◎カカオ含有率90~100%:甘みを感じず、カカオの醍醐味を味わえる高カカオ(ハイカカオ)チョコレートの真髄。チョコは好きでも、苦みが苦手という人には不向き
高カカオ(ハイカカオ)チョコレートが身体に与えるメリット
チョコレートの栄養価は高く、近年では健康効果の実証研究も行われ、その栄養機能と健康維持に役立つ能力から「Medi-food」と呼称する研究者もいるほどです。
チョコレートの原料であるカカオには、良質なポリフェノール(カカオポリフェノール)がたっぷり含まれ、カカオ豆の乾燥重量の約10%も占めています。これはポリフェノールを含む食品の中でもダントツ。

「ポリフェノールの健康効果としてまず、抗酸化作用があげられます」と解説してくれるのは、チャーハン管理栄養士として多くのメディアで活躍し、MELOSでもおなじみの佐藤樹里さん。
「カカオに含まれるポリフェノールの抗酸化作用によって、老化の原因物質「活性酸素」の働きを抑えてくれたり、血圧の調整や、悪玉コレステロールの酸化を防いで動脈硬化を予防する働きが期待されます」と、カカオに含まれるポリフェノールの優れた抗酸化作用に期待が集まるといいます。
「また、カカオには「テオブロミン」という苦味成分が含まれており、セロトニンの働きを助け、気持ちを落ち着きリラックスさせる効果も期待できるといわれています」とも。
テオブロミンとはwellnessfood
テオブロミンは、カカオの学名であるテオブロマ(ギリシャ語で「神様の食べ物」の意味)に由来し、自然界ではほぼカカオのみに含まれる成分で、大脳皮質に作用して集中力を高め、自律神経を調整します。
さらに中枢神経を穏やかに刺激して血行を促進し、認知機能や記憶力の向上やストレスを緩和する働きをします。
甘くてほろ苦いチョコレートを食べるとなぜか心がほぐれてちょっぴり幸せな気持ちになりますが、幸せホルモンのセロトニンの働きを助けてくれているからだったんですね!

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