2026年3月2日

ADHDの大人に見られやすい「3つの特徴」とは? 男女別に解説[医師監修]

ADHDは子どもの疾患というイメージが根強いものの、近年は“大人のADHD”として診断されるケースも増えています。仕事や家庭など責任が増す30〜50代で初めて困りごとが顕在化する人も少なくありません。

また、症状の現れ方には男女差があることもわかってきています。

本記事では、医師監修のもと、大人のADHDに見られやすい「3つの特徴」をピックアップして紹介します。

大人のADHD男性に見られやすい「3つの特徴」

大人のADHD男性に見られやすい思考や行動と、その背景にある特性を、心療内科・ペインクリニックを開設予定であるなかざわ腎泌尿器科クリニック院長・中澤佑介先生監修のもと解説します。

監修者プロフィール
中澤佑介先生
金沢医科大学医学部医学科卒業。「患者さんに近い立場で専門的医療を提供したい」という思いで2021年、なかざわ腎泌尿器科クリニックを開設。2024年9月、JR金沢駅前に金沢駅前内科・糖尿病クリニックを開設。2026年4月、金沢市玉鉾に心療内科・ペインクリニックを開設予定。

大人の男性におけるADHD(注意欠如・多動症)は、子どもの頃のようなわかりやすい多動よりも、仕事や人間関係、日常のタスク管理の中で“気づかれにくい困りごと”として現れることが多くなります。

特徴1 集中が続きにくい一方、興味のあることには没頭しやすい

大人のADHD男性には、集中力が続きにくい、段取りを組むのが苦手、物忘れやケアレスミスが多いといった“不注意”の傾向がよく見られます。

一方で、興味のあることには強い集中力を発揮し、時間を忘れて没頭することもあります。

特徴2 衝動的に動いてしまう、気持ちの切り替えが難しい

思いついたことをすぐ行動に移してしまう衝動性や、会話や仕事の最中にそわそわして落ち着かない感覚が続くことも特徴のひとつです。

予定外の出来事に弱く、気持ちを切り替えるのが難しい場面も生じます。

特徴3 感情が揺れやすく、対人面のストレスを抱えやすい

感情が急に高ぶったり落ち込んだりしやすく、刺激に敏感で疲れやすいこともあります。

また、人間関係の距離感がつかみにくく、誤解を招いたり、自分でも対人疲労を感じやすい傾向があります。

【大人の発達障害】ADHDの男性に見られやすい「3つの特徴」とは?

続いて、「大人の女性のADHD」における特徴です。

「大人の女性のADHD」3つの特徴

女性のADHDはどういった症状があるのでしょうか。心療内科BESLI CLINICの田中奏多先生監修のもと見ていきます。

監修者プロフィール
田中 奏多先生
福島県立医科大学卒業。「働く人を支える」薬に依存しない医療を展開する「BESLI CLINIC」を2014年に協同創設、2030年を基準に医療現場から社会を支える医療経営を実践。産業医視点からビジネスマン・ビジネスウーマンを支えております。生薬ベースの漢方内科での経験を活かし、腹診を含めた四診から和漢・井穴刺絡などの東洋医学を扱い、ホルモン、生活習慣をベースに身体から心にアプローチする診療を担当。米国マウントサイナイ大学病院へ留学、ハーバード大学TMSコースを修了。TMSをクリニックへ導入、日本人に合わせたTMSの技術指導、統括している。

特徴1 常軌を逸した衝動買いをしてしまう

ADHDの特徴として、計画的に購入せず、衝動的に買い物をしてしまう癖があります。

「衝動買いが頻繁に起こり、経済的に困難な状況に陥っている・お金の問題で、人間関係にトラブルが起こっている」といった状態は、ADHDが疑われます。

衝動買いは、「我慢がきかない」「イライラが強くなる」「注意深く考えない」といった状態に陥るのが原因と考えられます。

これは、前頭前野の機能調節に偏りがあるために起こります。

特徴2 予定をあまりにも詰め込みすぎる

ADHDの場合、処理できないほどの仕事を受けたり、予定を詰め込み過ぎたりすることがあります。

とくに、「引き受けた仕事の提出を先延ばしにする・仕事を溜め込んでしまう」ことが頻繁に起きる場合はADHDが疑われます。

ADHDの方は、前もって計画を立てられない・優先順位を考えて行動できないといったことが多いです。この症状は、脳内の神経伝達物質の働きが上手くいっていないことが原因と考えられています。

特徴3 単純なミスや失くし物、忘れ物が多い

  • 単純なミスを何度も繰り返す
  • 物を置いた場所を忘れる
  • 物を失くしやすい
  • 約束したことを忘れる

不注意の症状は、「気持ちのコントロールが困難になる」「注意力・記憶力・学習能力が低下する」といった状態に陥ることで生じます。これは、脳内神経伝達物質(ドーパミン・ノルアドレナリン)の機能低下が原因だと考えられています。

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<Edit:編集部>