フィットネス
2022年3月28日

ダイエットや脂肪燃焼に効果的な歩き方“ファストウォーキング”とは?

 ダイエットや健康のために走りたいけれど、ランニングが習慣として定着しない―――。そんな人には、ランニングに匹敵する効果が期待できる“ファストウォーキング”がオススメです。

 今回使うのは無料のスマホアプリ「Walkmetrix」(ウォークメトリックス)のみ。数日間、近所を歩いて効果のほどを試してみました。

■Walkmetrixとは

 Walkmetrixは、カシオ計算機とアシックスが共同開発したウォーキングに特化したアプリケーションです。

 そもそも、ファストウォーキングってごぞんじでしょうか? 時速5~7kmを目安にした普段よりも意識的に速く歩くことをファストウォーキングと呼んでおり、「自然と走りださないぎりぎりの速さ」が時速7km程度とのこと。

 ファストウォーキングでは、高い運動効果によって心拍数を上げられ、時速7~8kmの速度帯ではランニングに近い運動量(エネルギー消費量)も得られるそう。ちなみに歩いたときに足にかかる負担は、走ったときの半分以下! ランニングが苦手な人も無理なく始められるので、健康的な身体づくりを目指せるというわけです。

 歩いて脂肪を燃焼させると聞いて「平日は仕事もあるし、たくさんの距離は歩けないよ」なんて思った人もいるのではないでしょうか。その予防線を張る気持ち、分かります。でもWalkmetrixでは、必ずしも歩く『量』は求めません。歩行の『質』を高めることで、働き盛りの若い皆さんにも無理なく毎日続けることができるのが特徴です

 では時速7kmというと、どのくらいの速さなのでしょうか。走り出す手前というだけあり、大股でサッサッサとテンポよく歩く必要があります。通勤ラッシュのオフィス街で、足早で会社に向かうスーツ姿の人たち、彼らでも時速4~5kmくらいでしょうか。だから、時速7kmは結構な早足ですね。次の段落では動画も掲載するので、そちらを参考にしてください。

■実際に使ってみた!

 さっそく、筆者もアプリをインストールして使ってみました。Walkmetrixが搭載する機能は、個人の目標に合わせたトレーニングを実行できる「プログラム機能」と、ウォーキングの効果を見える化する「アクティビティ機能」、日々の生活を計測・管理できる「ライフログ機能」の3つに分かれています。

 アクティビティ機能には、ファストウォーク、インターバルウォーク、ノーマルウォークの3つのモードが用意されていました。

 自身の歩きの速さが気になった筆者は、まず「ファストウォーク」を試してみました。アクティビティをスタートさせると、画面に大きく表示されたのはスピードと歩幅。なるほど、これなら自身の歩く速さが瞬時に把握できそうです。

ファストウォークの利用イメージ。

 歩きスマホにならないよう注意しつつ、皆さんも一度(広い公園など安全な場所で)ご自身の歩きの速さをチェックしてみると良いでしょう。さて、それでは筆者がファストウォークに挑戦する様子を御覧ください。

※撮影のための演出となり、実際のファストウォークとは異なります。目標速度などを目安にした、無理のないウォーキングを心掛けましょう
イヤホンなどをスマホと接続しておけば、音声のアドバイスを聞きながら歩きに集中できるので、歩きスマホをせずに済みます。
なお、スマホはスリープ状態にしてポケットの中に入れても計測は出来ます!

 歩き始めると「歩幅が狭くなりました。無理のない範囲で大股で歩くことを心がけましょう」や「その調子です! この速さを維持して頑張っていきましょう!」のように、音声がアドバイスを送ってくれます。まるでパーソナルコーチが側で声をかけてくれているみたい

 コーチの声を道ゆく人に聞かれたら恥ずかしい、なんて人はワイヤレスイヤホンのご用意を。安全のため、耳を塞がないタイプの製品を使うのがベストでしょう。

 それにしても、時速7kmは結構な速さ。とても良い運動になることが分かりました。

■プログラム機能を使って1週間メニューを作成。インターバルウォークに挑戦!

 実は、Walkmetrixのメイン機能のひとつが「プログラムの作成」です。プログラム機能には「Health 体力向上」「Beauty ダイエット」「Fun リフレッシュ」の選択肢があり、自身の目的にあわせたプログラムを選んで体力アップを目指せます。今回、筆者は「Health 体力向上」を選んでみました。これを設定しておくと、1週間毎のパーソナルメニューが設定されて、そのメニューの通りに歩くだけでいいというパーソナル機能がここにあるんです。

初期登録時に年齢、意気込みのほか「歩く速度は同年代に比べて速いか」「1週間に何日ウォーキングを頑張れるか」といった質問に回答。自身に適したプログラムが生成される

 その結果、アプリから1週間のメニューが提案されました。ノーマルウォーク(20分)を2日間と、インターバルウォーク(15分)を1日やってください、とのことです。インターバルウォークの内容は、ノーマルウォーク2分+ファストウォーク3分を3回繰り返す(合計15分)というもの。脚力や心肺機能を高めるプログラムで、速歩と緩歩を組み合わせることで運動効果が長く持続できるそうです。

 そこでインターバルウォークにチャレンジしてみました。まずはノーマルウォークで2分間歩き、「最初のファストウォーキング区間になりました! 怪我に注意して、頑張っていきましょう!」の音声の掛け声とともに、3分間のファストウォーキングが始まりました。今度こそ時速7kmを目指してみよう、とムキになる筆者。

 その後も、緩歩、速歩、緩歩、速歩が規則的に繰り返されました。時間になったら音声が知らせてくれるので、こちらは歩きに集中できます。

 だんだんと温まる身体。足の疲労感は、それほどありません。ちなみに計測の途中で信号停止しましたが、アプリ側の判断でオートポーズとなり、計測には支障ありませんでした。よく考えられています!

 無事に15分のインターバルウォークを終了。気がつくと1.7kmを歩いていました。もう身体はポカポカに温まっています。いきなりファストウォークで歩き続けるのは大変という人には、ノーマルウォークとファストウォークを交互に繰り返すインターバルウォークを取り入れる事で、無理なくファストウォークを取り入れることができます!

■続けるのに嬉しい機能がある!

 ライフログ機能には、日々の歩数、歩行スピード、歩幅、歩いた距離、歩いたルート、消費カロリーなどの履歴が記録されます。なお、心拍計測に対応したG-SHOCK「GSR-H1000AST」と連携すれば、心拍数や心拍ゾーンがリアルタイムで確認でき、ログも残せます。

 アクティビティの頻度などで『メダル』が増えていくのもポイント。こうしたやりこみ要素があると継続しやすいですよね。プログラム機能で課せられたチャレンジをクリアすると次のステージに上がれる、という設計も達成感があります。

この日、筆者はHealth 体力向上のステージ1をクリアできた。メダルも着実に増えている

 Walkmetrixアプリは、日常生活に運動を習慣づけたい、効率的にエネルギー消費量を高めたいという人にオススメの機能が搭載されていました。インストールすればすぐに利用を開始できるので、ハードルも低め。通勤時、あるいは帰宅時、少しの空いている時間にチャレンジできます。

 ちなみに筆者はこれまで運動習慣がありませんでしたが、ファストウォーキングを続けてみたら、歩き始めてすぐに身体がウォームアップ状態となりました。新陳代謝が良くなったのかも知れません。

 フィットネスに関心はあるけれど、何かを始めるまでには至らない、脂肪燃焼のためにできることからスタートしたい―――。そんな人は、今日からでも始められるWalkmetrixを試してみてはいかがでしょうか。

公式サイトで詳細をチェックする

《ダウンロード》iOS(iPhone)版Android版

<Text & Photo:近藤謙太郎>