ライフスタイル
2020年5月11日

ヒップホップダンスの応用編。ステップをつなげてみよう

 前半では、さまざまなアーティストのバックダンサーをつとめ、インストラクターとしても活躍中のRYOTAROさんにヒップホップダンスの基本ステップを教えていただきました。

 基本ステップに慣れてきたら、次は応用編。好きなステップをつなげてみましょう。今回は一例として、キックステップ→フロントバック&ブルックリン→スマーフ→クラブステップをつなげてみました。まずは遅いテンポで体を慣らしましょう。(記事初出:2017年6月30日)

 ステップの流れを覚えたら、次は音楽に合わせて踊ってみましょう。今回はBPM(演奏の速さを示す単位)120程度の音楽に合わせていますが、お好みの速さの音楽に変えてチャレンジしてみてくださいね。

 くぅ〜、かっこいい! ずっと見てるとなんだかできそうな気がしてきます。筆者も音楽に合わせて踊ってみました。

▲ワンテンポ以上遅れているのがおわかりいただけますでしょうか。

▲すべて踊り終え、あまりのできなさに笑うしかない筆者

 例としてステップをつなげたダンスは1分間もありませんが、それでも通して踊ってみるとかなりヘトヘトになりました。ただ、つなげてみると1つひとつのステップの精度がかなり低くなるので、完璧に踊るとなると前半でご紹介した各ステップを練習する必要がありそうです。

ダンスをすることで得られるもの

 ステップを学び、通しでダンスを踊ったことでハチャメチャに疲れましたが、全身を使って体を動かすことはとても楽しく、達成感がありました。ずっと続けていけば体はもちろん、メンタル的にもいい効果があるのでは……!?

 監修していただいたRYOTAROさんに、ダンスを続けてきたことで起こった体の変化や得られたものについてお話しをうかがいました。

— ダンスを続けてきたことで体になにか変化は起こりましたか?

そうですね。以前、体の筋肉量を測定したことがあるんですが、左右のバランスがとてもいいと医師に褒められたことがあって。普通はなかなか左右均等にならないらしいんですけど、ダンスは全身運動なので、バランスよく筋肉がついてくれたんだと思います。あと、疲れにくくなったとも感じますね。

— 食生活でなにか気をつけていることはありますか?

特にないんですが、レッスンなどで体を動かしているからか、体型はずっと変わりませんね。前日食べ過ぎると翌日体が重くて動かないので、食べ過ぎないように注意はしています。

— ストリートダンスの運動量はかなりのものなんですね。ダンスの魅力はどんなところでしょう?

やっぱり、自分の好きな音楽に合わせて自分を表現しながら踊れるってところですね。悲しかったり、ツラいことがあったとしても音楽を流して体を動かせば、その瞬間は何も考えないでダンスに没頭できるし、終わったあとは気分がよくなっていることも多いです。

自分より上手な人は星の数ほどいるし、圧倒的な力の差を見せつけられて悔しい思いをするときもあります。でも、それを見て絶対追いついてやるって思って練習に励むことで、できなかったことができるようになったりして。ゴールが全然見えないから、追求しがいがあるっていうのもダンスのおもしろいところですね。

— 1つひとつのステップをクリアしていくことで、どんどんダンスのおもしろさがわかっていくんですね。今日は本当にありがとうございました!

こちらこそ! 筋肉痛に気をつけてくださいね(笑)。

 レッスンの翌日はしっかり筋肉痛になり、動くのもひと苦労でしたが、ストリートダンスの運動量を実感できました。また、音楽にノって体を動かすとストレスが音楽と共に流れていくようで、踊り終えたあとは気持ちがスッキリしていました。基本的なステップだけなら場所もそこまで取らないので、家で練習してみるのもいいですね。

 体と心にいい影響を与えてくれるストリートダンス、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

<監修者プロフィール>
RYOTARO(りょうたろう)
1991年生まれ。長野県出身。嵐や韓国人アイドルグループ・MYNAMEなど、数々のアーティストのバックダンサーを務めるほか、ダンスインストラクターとしても活躍中。趣味はバス釣り

<Text:服部桃子(アート・サプライ)/Photo:有坂政晴(STUH)>