インタビュー
2017年11月10日

「フルマラソンは自分が主役の1本のドラマのようなもの」。モデル三原勇希(前編)┃ガチでマラソンに挑む女性たち #3 (1/2)

 マラソンブームの中で、女性ランナーの姿を以前よりも見かけるようになりました。それはアイドルや女性タレントといえども例外ではありません。中には、フルマラソンに参加するなど、本気でマラソンに取り組む人もいるようです。

 彼女たちはいったいなぜ走るのでしょうか? 本連載ではガチでマラソンに取り組む、アイドルや女性タレントの素顔に迫ります。連載の第3回に登場するのは、モデル・タレントの三原勇希さん。

 ティーン向けファッション誌のモデルとしてキャリアをスタートさせた彼女は、これまでに参加したすべてのフルマラソンで3時間台のタイムを記録した実力派ランナーでもあり、各地の音楽フェスやライブに頻繁に足を運ぶモデル界随一の音楽好きとしても知られています。

 「フルマラソンは1本のドラマのようなもの」と語る三原さんがマラソンと出会ったきっかけ、これまでに参加した大会の思い出について、根ほり葉ほり聞いてみました。

▼後編はこちら

「私、マラソンの大会後はしばらく無敵モードになります(笑)」。モデル三原勇希(後編)┃ガチでマラソンに挑む女性たち #3 | ビューティ×スポーツ『MELOS』

友だちの影響ではじめたマラソンが、今やライフワークに

―三原さんがマラソンをはじめたきっかけを教えてください。

私が大学生の頃ですね。仲のよかった友だちが急にやせたので理由を聞いたら、ランニングをはじめたと。それで興味を持って、一緒にランニングシューズを買いに行ったのが最初です。

当時は近所の公園にランニング友だちみんなで集合して3キロくらい走って、ゴール後に記念撮影をして、それをSNSに上げるのが楽しかったですね。当時、インスタグラムはそこまで流行ってなかったので、ツイッターとかに。走ることもそうですけど、みんなで集まって楽しく走るという一連の流れが楽しかったんです。

―当時はどのくらいのペースで走っていたんですか?

みんなで走るのは週2、3回でした。それ以外に自分ひとりで走るときもありました。今では、そのときのランニング仲間で走っているのは私だけですが(笑)、走ることは性に合っていたんでしょうね。

―そこから各地のマラソンの大会にも出場するようになったんですね。

最初に参加したのはハーフマラソンの大会でした。走り始めて2年くらいの頃です。当時は「記録を出したい」とか、上に行くことはそんなに目指していなかったけれど、まわりのランナーから大会に出ることを勧められて出場した感じですね。

初出場のフルマラソンで、サブフォーを達成

―2015年から3年連続で「名古屋ウィメンズマラソン」のオフィシャルサポートランナーをつとめていますが、最初は本当に自分のペースで取り組んでいたんですね。

そうですね。SNSには日々の走っている様子をアップしていたので、私がマラソンをしていることを知ってくださって。サポートランナーとして初めてのフルマラソンを走りました。

大会に参加する以外にも、ナイキのウェアを着てモデルもやらせていただきました。昔からナイキのデザインやマインドが大好きだったので、とてもうれしかったです。

▲お気に入りのナイキのランニングシューズ

―初出場の「名古屋ウィメンズマラソン」でサブフォー(4時間未満のタイムで完走すること)を達成したのはスゴいことだと思います。

まわりの方からも「頑張ったね!」と言っていただいてうれしかったです。当初は4時間半で完走できたらいいなと思っていたんですが、実際、当日に走っていると練習した甲斐もあったのか、30キロくらいまで順調に走ることができて。そしたら、途中で沿道から「このまま行けばサブフォーを切れるぞ!」という声援が聞こえてきたんです。まさかとは思いましたが、走っているうちにそれがどんどん頭の中で大きくなってきて。

そこから一緒に走ってくれているコーチに「私、4時間切りたいです」と伝えたら、コーチは驚きながらも「わかった、じゃあついてきて」といってくれて。そこからは死にものぐるいでスピードを上げて、ゴールまでは辛かったけどなんとか3時間59分で初マラソン4時間を切ることができました。

―観客の声援の影響をダイレクトに受けるなんて、まるでドラマのような展開ですね。2017年のウィメンズマラソンはどうでしたか?

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